金曜日の夕方に思いがけず雨が降って、かねがね狙っていた押山の雲海(愛知県豊田市稲武地区)に挑んでみようと急に決めた。
残業疲れでも夜11時に寝て、朝5時に起きるつもりが4時に目が覚める。
行こう、眠たくても今朝の好機を逃すのは人生のロスだ、ぐらいに思って。
153号線を走っていると周りに水蒸気が出始めて、伊勢神トンネルを過ぎて稲武地区に入ると周囲は深い朝霧に閉ざされた。
これはいける、これは押山雲海発生間違いないよ、と期待高まる。
この時期の日の出は6:00、なんとか明るくなり始めて、稲武カントリークラブで鹿4頭と遭遇、
押山町下峰山の砂利道、押山登山道下まで着いたのが6:00過ぎ、そこから10分足らず山道を登っていく。
すると一面真っ白の雲海が見えて、その瞬間、思わず私は腹の奥から「おぉ!」と感嘆の声を漏らしてしまった。
押山の山頂に立つと眼下見渡す限り、見事に雲海が発生していた。
方角は感覚ないけど、1枚目の写真を正面として、右には恵那山と鉄柱、左には猿投山、もう押山からは270度ぐらいが雲海。
朝焼けのピンク色も重なって、もう絶景中の絶景、まさかこんな景色が見られるなんて。
昼夜の気温差が大きくなる10月11月の早朝、加えて前日に雨が降った翌朝は雲海発生確率が高くなる。
この時はその条件をピンポイントで合致させて押山に来たから、雲海が見れるのはまぁ想定内として、
それでもこんな雲海の量に出逢えるとは予想はできなかった。
そこから1時間半ぐらいかな、僕は三脚2台に一眼カメラとi-Phone15proをつけて、ひたすら写真と動画撮影タイム。
なんと贅沢な被写体なことか、時間と共に移りゆく雲海の変容を記録した。
陽が差さないふわっふわの白い雲もいいし、陽が差して雲が立体的に見えてくる姿も良かった。
ひたすら夢中(雲中)でカメラとビデオの撮影を楽しんだ、滅多にないほどの光栄タイム。
24mm, 50mm, 500mmの3本のレンズを持ってきて正解ね、広角から標準から望遠まで写真撮影。
標高773mで「愛知の130山」になっている押山、この時の気温は8℃ぐらい。
近くまで車で来れるからお子さん連れでも大丈夫、場所柄そう混むこともない、なんと恵まれた雲海撮影スポット。
存じ上げないが、雲海発生に必要な自然条件とか地理的な条件が揃っているから、こんなに雲海が発生するのでしょうね。
押山雲海を初回訪問なのに、こんな最高の条件に出会えて幸せな朝。
日頃抱えている悩みたちのことをすっかり忘れ、存分に雲海撮影を楽しんだ。
7時半に去ったけど、まだまだ雲海は残っていた。
稲武に降りて武節城址を散歩していた9時前には晴れ空が広がっていた。
そんな奇跡の押山雲海、素晴らしい写真動画撮影機会になって、人生の名シーンが1つ増えた
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