裸姿の男衆による激しい練り(鬼踊り)で有名な見付天神裸祭。
「オイショ、オイショ」という勇ましい掛け声の中、見付天神の拝殿で、百人もの男たちが踊り狂う様。
旧暦8月10日直前の土曜の夜、見付天神裸祭(みつけ てんじん はだか まつり)は男たちだけで行われる。
夜9時ぐらいには男たちの練りは街中で始まっている、もう抑えられない勢い。
総社(淡海国玉神社)でも練は行われる。
遠江国の総社だからリスペクトは深い。
総社へ走りこんでくる男衆。
あっという間に練りが始まって、もう、もみくちゃ。
見付天神の拝殿、鬼踊りの前は静かだ。
夜11時、一番触が入ってくる。
一瞬で祭りは興奮の渦へ、「オイショ、オイショ」の激しい練り。
スピードライトで動きを止めた写真だから冷静に見えるが、その場は混乱と興奮の渦。
この写真と実物との差が激しい、まさかに写真マジック。
二番触、三番触が突入してくると、拝殿の中には百人もの男たちが踊り狂う。
次第に肩車に乗った男たちが出てくる、提灯をかざし、勇ましく。
疲れるだろうに。
一つしかない鈴が英雄の証し、これを交代で受け継いでは鳴らす様が美しい。
しばらくすると疲れ知らずの若者だけが残り、もう熱狂は極地に。
混み合う祭りを写真に撮るのは難易度高い、400枚撮ったのに「これ」という一枚がない。
見守る警備の方、見物客の数も多く、見付天神裸祭の伝統と人気を感じる。
榊の枝を持った男たち(〆切)が突入する頃が、鬼踊りのピーク。
もう何が何だか分かりません。
どの写真も人が多すぎて後頭部とか映りまくりですが、遠慮なく写真を残してみた。
肩車に跨り、拝殿内にひとつの鈴を鳴らす男が、鬼踊りの主役。
熱気覚めることなく続けられる鬼踊り、あれは鬼だ、鬼のような踊りだ。
見付天神裸祭の鬼踊りを画像に撮ってみる、これが難しくて。
ニコンのスピードライトSB-910を新調して持っていく、暗い場所でも人の動きを止めて写せる。
明るすぎて祭りの臨場感というか雰囲気が出ないのが難点ね。
多くの人が密集して踊るお祭りでは、高いところから撮らないと様子が映らない。
カメラを持ち上げてスピードライトをたいてもイマイチ、身長が3mはないとつらい。
マニュアル設定にしてもピントが合わない、写したい人にガチピントにならない、400枚撮っても自信作なし。
日本の祭りを撮る勉強、見付天神裸祭の鬼踊りの画像は上出来とは言えなかったなぁ。
それでも精一杯物語にしてみた見付天神裸祭の鬼踊りの思い出。
東海道・遠州見付の矢奈比賣神社に古くから伝わる伝統。