風景撮影メインのカメラマンとして、もう1歩踏み込んだレンズを、と探したらNikon AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E EDしか目に入らなかった。
ここしばらくはAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの中望遠の画角を愛してきたが、もう1つの表現方法を。
もっと画角を広げて、多くの景色を一枚に取り込むには広角レンズが必要。
28mmに、f/1.4Eで、ナノクリスタルコートありで、明るい単焦点レンズがあった。
それは買うしかないでしょう、そしてレビューというかレンズの感想を残しておこう。
・カメラ : D800
・画質モード : 14ビットRAW(NEF)
・撮影モード:マニュアル、10秒、f/1.4G
・ホワイトバランス : 晴天
・ISO感度 : 100
・ピクチャーコントロール : 風景
・フィルターND8使用
・撮影場所:アメリカ ケンタッキー州 レキシントン市郊外
なんてクリアな画質なの、薄暗い時間帯になっても彼方まで届く突破力。
当たり前だが、28mmの広角レンズだから、1枚の写真に取り込むことができる情報量が多い。
一方で、被写体1つ1つが小さく写るから、何を写したいのかを明確にしていかないと写真の本題がブレるな。
感覚的には、まずそう感じた。
これまで、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの奇才ぶりと向き合ってきた。
上手く使いこなさないとレンズの価値を引き出せないという、あのスリル。
ボケしかり、焦点距離しかり、自分でコントロールしないと輝かないレンズ。
便利なズームレンズと違い、そのマニュアル的な使いこなし感を楽しみ、たまに得ることができる成功作を見ては喜んだ。
つまり、この種の単焦点レンズではカメラマンの腕が問われているということだ。
画角度が異なり、3年半ほどNikon AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E EDが若いが、基本コンセプトは良く似ていると思った。
続・奇才レンズを購入した僕は、またひとつ冒険に出ようというカメラマン。
レンズの世界において、3年半という時間があれば差がつくからね、ついつい何かを期待してしまう。
単焦点レンズとf/1.4Eの相乗効果、ここに画質最高峰極まる。
あれこれはいらない、個人的には(やや画質と明るさが落ちる)ズームレンズも不要とした。
カメラの基本的な勉強方法、それは単焦点レンズを使い、画角を自分の足で動かすことだと言うね。
不便さを享受しつつ、ヒット時の最高画質に挑戦するために単焦点レンズのみに絞る。
実際、僕のカメラバッグには2本の単焦点レンズのみ(58mm&28mm)が入っている。
本物を知って、自分を高みに引き上げていこう。
アメリカ中の風景をこのレンズで撮ってやろうという野心。
そのぐらいの覚悟で、高級&高画質レンズを新調した僕。