嵐山近辺で、紅葉ライトアップが美しいところを調べると、宝厳院だと言う。
あの天龍寺の塔頭(たっちゅう〜弟子たちによる小さな院)と聞くが、それまで私は宝厳院を知らなかった。
天龍寺でも嵯峨野でもない小さなお寺が紅葉名所なの?本当に?と最初は思ったが、
この宝厳院には広い日本庭園と数々の木々があって、その色づき方や魅せ方は確かに魅力的。
秋の夜間特別拝観へ向かうと、宝厳院の手前から行列ができていて、30分ほど並んで窓口でチケットを買った。
ハイセンス・スポットたる嵐山のブランドを背負って、期待以上の紅葉美を示してくれるのが宝厳院だった。
よく手入れされた日本庭園、灯りを効果的に配置して、それはキラキラしていた。
開放F値の小さい大口径レンズ(SEL50F12GM)で、F2.0まで絞って撮ると背景の玉ボケも美しく。
夜の宝厳院の美しい箇所を求めて、私は2時間以上のウロウロ歩き、写真スポットを探し、無数のシャッターを切る。
無心で過ごす真っ白な時間、写真撮影と真剣勝負をしている私は満たされていた。
小さな川の流れ、苔、複数色の紅葉、それらを追いかけて私のカメラはフル活動。
秋もみじの魅力としては、師匠である天龍寺(世界遺産)よりも、塔頭(弟子)の宝厳院が優勢?
そんな比較はいらないよね、夜間ライトアップの宝厳院を楽しんだ私の秋の夜だった。
その日中にも、宝厳院を訪れていた、昼夜どちらも写真に撮りたくて。
上の写真は凄まじい、色の合わせ方、木造の簡素な門が和風を引き立てて。
CPLフィルターでくっきりさせて写真撮影を試みる、昼間には昼間の美しさがあって。
水の流れに真っ赤な紅葉シーンが反射して、黄色の紅葉を前ボケにしたりして。
必ずや新緑時も美しいのだろうな、宝厳院は。もう隠せないよ。
「獅子吼の庭」と名付けられ誉れ高い日本庭園、次の宝厳院訪問は新緑時になりそうだ。
↑
「宝厳院 紅葉ライトアップ」動画を、YouTubeにあげました!