焼岳のふもと、上高地の大正池が視界に入ってきたとき、思わず呼吸をするのを忘れた。
わざわざ上高地まで来た意味がある、それどころか、予想以上の価値だ。
梓川の流れを添えて撮る上高地@河童橋付近、もう最高峰の被写体。
明神池に三色の紅葉がひっそりと息づいていた、写真に撮らずにいられなかった。
季節ごと、本物の写真が撮りたい、秋の上高地には美しさがあるはずと思い飛騨路へ。
早朝は0℃まで気温が下がった日、上高地につくと霜が降りていたが、幸運にも快晴。
梓川の色、たっぷりとした川幅、このうねり具合がたまらなく色っぽい。
ハリネズミのような枯れ木たち、物凄い個性だよ。
大正池にて、三脚を立ててじっくり撮影してみる、美しいものがより美しく撮れる。
穂高連峰はまだ冠雪前、しかしいつもながらこの壮大な景色は唯一無二。
大正池~河童橋~明神池~河童橋と15kmは歩きっぱなし、写真の楽しさで苦痛はないが。
冬季は半年シャットダウンする上高地、夏のみ人間との共生、両者の絶妙な距離。
上高地!上高地!カナダにもスイスにも負けない山岳風景よ。
梓川沿いの木々が、もの静かに美学を語る。
上高地の代表的な場所・河童橋上からの1枚、穂高連峰へ向けて。
マスコットキャラクターとしてのカモ、他にも野生の猿にも遭遇しました。
標高1,500mの上高地の秋、「日本一の紅葉」と称される涸沢もある。
天然なのに、あたかも人造の色合いに見える、このミステリー。
明神池の静寂を好むよ、紅葉と合わさると文学的な何かを表現しているように見える。
全力で上高地の秋を写真に撮った一日、忘れられない経験になりました。
題材は問わない、とにかく本物の写真が撮りたい。
本物の写真とは? 今が最高潮のもの、簡単便利には手に入らないもの。
そして僕は秋の上高地をチョイスした、涸沢の紅葉が終わった今、紅葉のピークは上高地に降りてきているはず。
三脚を立てて大正池を映してみる、手持ち撮影よりも精巧に浮かび上がってきた一枚にうっとり。
河童橋付近、梓川の流れも入れた渓谷の写真、PLフィルターを使い、シャッタスピードをどうするか贅沢に悩む。
撮りたくなるものを求めて明神池まで歩く、かさばるけど三脚は欠かせない、より良い写真のためには。
秋晴れに程よい具合の雲、天気に恵まれた一日のこと。
自分の目で見た以上の景色がカメラに映っている気がしてならない。
未知のものを探す冒険、今日の上高地での時間は他ではない最高のもの、一日を目いっぱい生きた実感あり。