金沢城
金沢城がこんなに素晴らしいとは、考えれば加賀百万石は当時の日本全体GDPの1/30を占める大国だったから、
その権威・経済力を象徴するお城として、納得のいく規模と風格ですけど。
私の中では姫路城に次ぐお気に入りお城となりました金沢城、特に石垣の美しさと種類と数の多さが。

橋爪門続櫓が金沢城の象徴ね、二の丸なのに実質本丸という珍しさ。

二ノ丸北面石垣、私が最も金沢城でびっくりした箇所。
何も知らずに歩いていて、「なんだかサイズの揃った石が積まれているな、これは現代に機械で積まれた石垣だろう」
と思っていたら、なんと1600年台から続く石垣で、つまり手作業でサイズを整えられた石垣ということ。

金沢城の石垣水堀リフレクションだ、上下どこが境目か分かるかい?

粗加工石積みの完成系と言われる二ノ丸北面石垣との出会いに、私はびっくりしてしまったな。
紅葉時に来たい、満開桜とのコラボが見たい、とこの先の訪問欲が出てきた。

大小不揃いが石垣の当たり前かと思っていたけど、その新しい発想、贅沢な手間と美学に衝撃を受けた。

二ノ丸北面石垣を遠目で見るとこう、歩くの大変そう、と敬遠しなくてよかった、出会えてよかった。

河北門、これは大手門でも本丸への門でもなく、三の丸への門なのにこの大空間と威厳は素晴らしい。

三の丸広場からの橋爪門一帯、素晴らしき和の世界。

橋爪門に木橋をよくぞ配置してくれました。

金沢市内中心部に、こんな巨大空間を維持継続してくれている金沢城。
私は知らなかったよ、何度か金沢は訪れているけれど、こんなに素晴らしいお城だとは。

内堀の高石垣、ここも水堀リフレクションになっている。

現代においても、この石垣を越えて城内には攻め込めないでしょう。

本丸は森になっている、焼失された建物、ちょっと高台にあったけど、治世においては平城になる二ノ丸の方が都合が良い。

本丸園地の高台から見下ろした二の丸付近、本当に金沢市内中心部?ぐらいの良景観。

刻印石、この石垣を作った人たちが石に残した目印、名前だろうか位置を占める記号なのだろうか。
それにしてもこんなにはっきりと、数多く積まれた刻印石はなかなかない。

橋爪門続櫓の門で、石垣と櫓の威風。

石川門の外観、百間堀もものすごい、金沢城と兼六園の間を、百間堀という巨大な水堀で防衛していた。

往時の雰囲気を完全再現、金沢城の美学ね。

石垣と水堀が本物、金沢城の魅力はそこね、天守閣はないけれど、そういう問題ではない。

桜広場あたり、この金沢城内をいつかぐるぐると走って回りたいな、お城番になったつもりで。
兼六園

ああああ
2009年11月
兼六園・徽軫灯籠の写真、金沢観光の一眼レフ撮影スポット

日本庭園の美しさは格別、ましてや日本三名庭園と呼ばれる兼六園ならば。
ハネムーンで訪れた金沢兼六園、今はデジタル一眼レフを携え、違う楽しみのために。

金沢兼六園のシンボル、徽軫灯籠の周りは人でいっぱい。
背後を飾る雪吊りが始まった唐崎松、色づいた紅葉、輝く水面。
徽軫灯籠での一枚だけで、カメラが満足した気がした。

京都や奈良で日本庭園はいくつも拝観したが、
兼六園ほどの規模で、様々な美を散りばめたアートは目にしない。

加賀百万石に相応しい飾り方というか、規模で他を圧倒しようとした意図が見て取れる。

歩足ゆっくりに周れば、いたるところに一眼レフの被写体として耐えうる美が点々と。

色んな具材を詰めた太巻を断面が見えるように切って飾っている感じ。
ひとつじゃないよ、カラフルな絵巻があちこちに置かれている、回遊式庭園の魅力。

このアートを継続するためにどれだけの人の力が携わり、
そしてどれだけの人が鑑賞するためにこの金沢の兼六園を訪れているのか。

うらやましい、ねたましい。
僕の個人的なアートもこのぐらいのメジャーになれるよう頑張っていきたい

そう痛感させられた金沢・兼六園だったよ。
金沢ひがし茶屋街
2025年8月11日
雨上がり、早朝6:00過ぎに金沢ひがし茶屋街にきてみると、さすがに無人の広見とメイン通りを見れた。

日中は観光客でいっぱいになるこの金沢きっての人気観光スポット、ようやく納得品質の写真が撮れた。

憧れ強かった日本の美ストリート、ただ真っ直ぐ撮るだけだけど、たまらない満足感。

柳を前ボケにして撮影してみる、そんな遊びすらできる優雅な写真撮影タイム。

↑の広見側と呼ばれる広場が無人なのは、当たり前だけど初めて見た、冗談?かと思ったよ。

コロナ渦中に訪れた京都観光地を思い出した、あの無人さとは性質の異なる無人さで良かった。

もうこんな穏やかなひがし茶屋街を歩くことはないでしょう、このひと時で私の心は満足しました。

近江町の海鮮丼、金沢名物でもあるきんつば(末広堂・中田屋)と、金沢には魅力が数ある。
2024年8月14日
和の趣イメージの強い金沢市、加賀百万石の城下町の文化が残っているからかな。
ひがし茶屋街と近江市場で金沢ならではの観光&写真撮影を楽しんできた。

茶屋懐華樓さんの中は素晴らしかった、日本の美をお上手にデザインしたシーンがいっぱい。
娘をモデルにたくさん写真撮影できた、この記事にはモノ撮りした中での良作を載せておこう。

茶房やなぎ庵で、金箔スイーツをいただく。

お茶屋の前座敷、床の間のシンプル&美しさが際立っていた。

日本ならではの可愛い小物たち。

暑過ぎて、人が多過ぎて、ひがし茶屋の道を綺麗に撮れないのは仕方ないこと。

あちこちにある金箔アート、どれもセンス抜群。

壁のデザインが素晴らしかった、これも茶屋懐華樓さん。

なんともおしゃれの極み、美味しさはもちろん、写真映えする和菓子。

近江町市場の、近江町市場寿し本店でいただいた大名丼。
これ以上美味しい海鮮丼はあるのかな、あるとは思えない。

牡蠣を売っているシーン、市場らしいワイルドさ。

同じくいただいた握り寿司たち、どれも見た目の美しさ、味の確かさは特筆に値していました。
2009年11月9日
越前から加賀に入ると、加賀の繁栄ぶりが分かる。
田んぼが広がり空が広かった越前・越中を過ぎ、金沢市に入ると都会になる。

加賀百万石、前田家の城下町。兼六園に行ってみれば、日本の美だらけで。

金沢の近江町市場の「ひら井」で金沢三昧丼をいただけば、ブリの美味しさに舌を巻く!
ちょうど冬場のカニも解禁になったところだし、カニもエビも美味しかったなぁ。

加賀銘菓「加賀友禅ころも」はたまらない柔らかさで、美味しかった

長町武家屋敷にも行ってみると、また趣の違う写真が撮れる。
上を見上げれば高い駅ビルが見えるが、こうして残る歴史文化はそのままでいて欲しい。

ひがし茶屋街の茶屋・町屋の美もたまらなかった。
北陸随一の街・金沢、ここには美があるなぁ。
金箔のように、キラキラとした小さな光がいくつも輝いているような気がします。
金沢ひがし茶屋街の観光写真

かつての茶屋街(歓楽街)、金沢のひがし茶屋。美がないはずがない。
僕がいつも探している日本の美がある、そう思ってひがし茶屋街を歩いてみる。

一角に見事なまでの茶屋街が息づいているじゃないか。

お店はほとんど和モダンって感じで、欲しかった日本伝統模様の手拭いを買った。
日本人ですもの、オフィスでもハンカチじゃなくて、手拭いを持ちたい。
それも矢がすり柄や唐草模様の、日本クラシックで。

そういう感情が年を重ねるごとに強くなっていて、ひがし茶屋街みたいなところが好きに。

金箔がお好きな金沢だから、キンキラキンの飾りが多いのですね。

金箔の倉があったので、夢中になってカメラを向けると素敵な一枚に。

整然とした街並み、小意気を善しとする文化というのに僕は魅せられている。

こういう美を、いつか僕なりに言葉に噛み砕いて、小説というアートに転化させたいと願うばかり。
末森城
