木曽川堤の桜はどこが個性的なのか、写真を撮りながら僕は考えていた。
桜自体を撮るのも良いが、もう1点が欲しい、その土地ならではの個性と合わせて桜を撮るのが面白いと思っている。
土手の車道沿いに4kmも続く桜の木の数の多さ、桜の種類の豊富さ、ここに木曽川堤の桜の特長を見出していた。
桜だけをアップデ撮れば普通にキレイな写真になるけど、それではわざわざ木曽川堤まで来た意味がない。
道路や138タワーを入れたりして、なんとか木曽川堤らしい絵を成立させる。
古い桜の木が多い印象、昔からの桜名所なのでしょうね、木曽川堤は。
調べると明治18年(西暦1885年)に植えられた桜というから、100年以上が経っている。
桜を愛する日本人の心に寄って、現代まで受け継がれてきたのだな、木曽川堤の桜は。
一方通行の車道を気を付けて歩きながら、木曽川堤の桜を愛でよう。
桜のトンネルと呼ばれるものは各地にあるが、木曽川堤の桜トンネルもまた格別。
ツインタワー138の「138」って?
高さ138メートル だから |
一宮市 いち(1) の み(3) や(8) |
木曽川堤への行き方
・国営木曽三川公園(愛知県と岐阜県の県境、愛知県一宮市) |
・光明寺公園球技場あたりの駐車場に停めて徒歩 |
今日この時、東海地方で7分咲きの桜名所を探したら、木曽川堤の桜がヒットした。
行ったことがない場所だから、写真の技を鍛える良い機会。
桜が結んでくれた一期一会の写真タイムを、木曽川堤で。
東海北陸自動車道の一宮木曽川ICで降り、下道で木曽川というか南派川沿いを目指す。
特別な美点は、一方通行の車道沿いに4km続く桜並木。
しかし難しいのは、こうした風景写真で僕にしか出せない個性を表現すること。
桜はキレイだけど、近所の公園で撮る一枚と、木曽川堤で撮る桜の違いは何?って言われると、答えに困ってしまう。
美しいものを選ぶ目を養うことはできたけど、木曽川堤の桜で何か成果が出せたかというとハテナマーク。
どこででも、誰にでも撮れる桜の写真に成り下がっていないだろうか。
それは否定できないな、もっと広角レンズで周辺の景色を入れて、そこが木曽川堤であることを示すべきだったか。
車や通行人を入れるか? どんな構図、F値、焦点で桜を撮るか?
考える時間はあっという間に過ぎる楽しいもの。
桜写真としては平凡に終始したが、カメラ活動を一歩深めたとか、春を満喫したとか、
単に楽しかったから、それだけで良かったのかな、木曽川堤の桜。
2024年3月24日
ついでに、近くの川島ハイウェイオアシスにあるオアシスパーク観覧車の写真を貼っておこう。
駐車場から撮った観覧車夜景がなんとも美しい、浮かび上がる人工光をF1.2の単焦点レンズが捉えた。
期待もせず(失礼)撮っていたのだが、家に帰ってパソコンに表示してみると、予想を上回る出来栄えでした。