世に自分が知らないことは多々あって、あの北野天満宮が京都でも指折りの紅葉の名所だという。
正しく言うと、北野天満宮の裏にある史跡御土居もみじ苑のことらしい。
鶯橋近く、足元いっぱいの落ち葉、このシーンの美しさを僕は忘れない。
天神川に枝垂れかかる紅葉、水景ともみじは相性が良い。
史跡御土居もみじ苑は自然豊かで、寺院や何かの建築物とのコラボではなく、純粋に木々を見る場所。
もちろんついでに北野天満宮によって学業?の成功を祈る。
牛さんは健在。
紫の高貴な色がチラチラしていた。
豊臣秀吉が築いた土塁である御土居、そこが今は紅葉の名所に。
ライトアップ時に来たら、何か特別な仕掛けとかあってより美しいのかもしれない。
京都市内には珍しく、純粋に紅葉の木々を愛でる場所。
史跡御土居もみじ苑、この落ち葉の通りは通れないけど、出会えただけで嬉しい一時でした。
2010年4月撮影
北野天満宮の写真
これは北野天満宮の写真、学問の神様・菅原道真公を祭る合格祈願の名所。
確か中学生の時の修学旅行で、少年の僕はここを訪れているはず。
記憶があるはずもなく、思い出せるかな?と期待をしながら北野天満宮の参道を歩く。
牛・牛・牛。
こんなに色々な牛さんが祭られている姿を見るなんて、なかなかありませんよ。
テカテカに光った牛の像は、みんなに触られまくって肌ツルツルだったし。
それにありがたみは感じるよ、効き目がありそうな北野天満宮の愛されキャラ。
梅の季節でもなく、受験も終わっているのに、たくさんの若者が拝殿に並んでいた。
「牛の絵馬」って言葉、矛盾してない?
京都へ修学旅行に来るなら、北野天満宮で合格祈願でしょ。
特に学生さんたちにとって、身に迫った必要性というか、欲しいものを感じさせてくれる場所は、学問の神様のいる北野天満宮。
これほど広い天満宮、菅原道真公のありがたさを感じるもん。
ところで、残念ながら、僕の20年前の記憶は蘇りませんでした・・・。
本当に昔の僕はここに来たのかなぁ。
自分自身のミステリーは解けることがありませんでした、それもまた一興。
2014年3月31日
偶然、自転車で通り過ぎた一本の道。
北野天満宮からすぐ、僕にとってはただの通り道だったが、左右の風情ある建物にインパクトを受けて頭に残った。
後で調べて分かったのだが、それは「上七軒」という花街だった。
そんな出逢いの上七軒、その時の記憶は忘れられず、夜に通ってみると華やかな雰囲気。
狙って行った場所ではなかったから、本物の芸妓がいるお茶屋さんもあるの?と想像が膨らんだ。
僕にとってはあの上七軒こそが本物の花街、もっと南の市街地にある花街は現代色に染まってしまった、というイメージがあって、何年経っても忘れることができなかった。
今回の京都・桜写真旅の目的の一つとして、上七軒の夜景を撮ってみようと明確にリストアップした。
桜の夜景写真も撮るが、上七軒の夜の風情にもカメラを向ける、三脚まで構えて本気撮影モードで。
舞妓さんや着物を着たお店の方を隠し撮りするつもりはなく、ただ風情を写真に残したかった。
明かりが多いわけでもなく、生活の中に溶け込んだと言うか、小規模になりつつある花街だが、その分なんとも言えない雰囲気を得た。
五花街のひとつ、上七軒。
京都駅から離れているので、観光客の姿もほぼなく、生活の中の花街。
僕にとっては「本物の花街」、「実生活の中にある花街」、こんな場所は他にはないよ。