攻めている、この京都のハイセンス文化名所は。
まさかの勅使門3Dプロジェクションマッピング、紅葉夜間拝観もびっくりの企画。
天皇からの勅使ぐらいしか入れない勅使門をこう使って良いの?もちろん、ハイセンスだからOK!
紅葉と日本庭園の相性、そこに夜間拝観でライトアップ。
水面リフレクション、やはり良いね。
紅葉写真に京都らしい何かを加える、それが好き。
臺所門〜台所坂あたりの雰囲気も素敵。
竹林にプロジェクションマッピング!初めて見た!
観月台へと歩いていく。
ホタルのような、星空のような、竹林プロジェクションマッピング。
爆発する勅使門、攻めたアートだと思う。
3Dプロジェクションマッピングにも和風があるのだと知った、そんな高台寺の夜間拝観でした。
2014年4月7日
高台寺の桜、魅せ方が上手な京都の桜名所と感じた。
ハイセンスなのだ、この豊臣秀吉の正室・ねね様ゆかりのお寺は。
拝観順路に沿って歩き、廊下を渡って方丈庭園へ、視界が開けて枝垂れ桜が見えてくる。
誘導の仕方に要領の良さを感じた、魅せ方を分かっている人が創る作品だ。
庭園自体の色彩は白黒基調でシンプルなのに、一本だけの桜は刺激のある色、その華やかさがねね様をイメージしたセンスか。
豊臣秀吉の正室・ねね様、小姓たち(加藤清正とか福島正則とか黒田長政)を我が子のように可愛がった。
その行いがひいては豊臣政権を生む事になる、まぁ豊臣秀吉の死と共に崩壊したが。
陰の偉人・ねねを体現するような高台寺の桜ぶり、ひっそりとキレイだ。
銀閣寺にありそうな構図だが、主役の桜がある分ずっと華やか。
貴人が見る光景と思った、現代では我ら庶民も見れるが時が時ならば、ねね様クラスしか見れなくても当然な桜風景。
僕が和風センスを追い求めている京都、そのセンスの到達クラスが高台寺の桜写真。
派手ならずひっそりと、でも芯の通った華やかさがあって、それは難しい美的バランスだろうに。
ハイセンスを感じる高台寺、寺内の造りは飛び抜けてお洒落。
京都の桜どころでもある高台寺、「ねねの枝垂れ桜」と呼ばれる枝垂れ桜は圧巻の枝振り。
徳川家康からねねへの財政援助によって造られた高台寺。
豊臣秀吉の菩提を弔うという名目だから、高台寺への援助額は大きかったのだろう。
それを感じさせるように今でも高台寺は華やかだ。
清水寺~三年坂~円山公園~知恩院という東山お散歩コースの重鎮、高台寺。
今どきの賑やかなお店が並ぶ一帯にあって、でもお寺の本質を貫いている高台寺。
素通りするには押し過ぎるお寺だから、通ったら寄って欲しい。
若い方には伝わらないだろうから、ある程度年齢が落ち着いてきた方は是非。
上の茶室は可愛らしく見えてつい笑ってしまうが、当時の茶文化の最高峰を再現しているのだろう。
当時は一握りの人しか見れなかっただろう高台寺境内、見れて良かったね、現代人の僕。
臥龍廊という階段通路、どことなく戦国時代のお城の名残を感じるのは僕だけでしょうか、ここには安土桃山時代が残っている?
静穏の雰囲気がありつつも、勇ましい、高台寺に感じること。
豊臣秀吉を長年支えた妻・ねねの芯の強さと華やかさを表現したのでしょうか、高台寺の枝垂れ桜。
京都のお寺らしく、でも個性をたたえた高台寺、その桜のきれいさと共に僕の記憶に残しておこう。