「うだつが上がらない、あの人」なんて言葉は現代でほぼ聞かなくなった。
自分の子供の頃まで遡っても、「あの人はうだつ上がってる」なんてフレーズも聞いたことない。
まぁ関東育ちだからそうなのか、東海というか、美濃育ちだと異なるのか。
それなのに僕の脳の裏で、そうしたシーンで「うだつ」というキーフレーズが浮かんでくるのは、
以前に美濃の町で本物のうだつの上がる家を見た経験があるからだろう。
10年ぐらいぶりに美濃を再訪したが、28mmの単焦点レンズしか持って来なかったから、それは上手に写真を撮れなかったこと甚だしい。
広角レンズでは無理だった、中望遠レンズか、100-200mmぐらいの望遠レンズが必要ですね、うだつをキレイに撮るのなら。
それにしても見事にうだつが上がって、隣家との境目を着飾っているシーンの美しさ、主張ぶりは大したものだな。
隣へ火事を移すのを防ぐ用途だったのだろうが、自分のお家がお金持っているんですよ、というアピールぶりが目に留まる。
うだつが上がるストリートが1本残っている、この美濃の景色はずっと続いて欲しい。
町の上空を遮るものがあまりなく、山影が見えるのがいいね、空が確保されているのがいいね。
うだつと和紙の町・美濃市、日本の古い街並みの気品を感じさせてくれる観光地。
2010年撮影
美濃のうだつ、バリバリあがっています
火災の際、隣家に火が流れるのを防ぐための「うだつ」、美濃ではそれが富の象徴
うだつの上がる町並みが詩的に、そして清潔に保存されているのが美濃です
近くにありながら、水の町・郡上八幡とはだいぶ趣が違うと感じた
日本の美が堪能できますね、和紙だそうでうだつとの相性の良さを感じる
なまこ壁が美しく、これも美濃っぽい、ひと昔の町並みっぽい
青空に木が、うだつが、伸びている図