そして、ナイアガラの滝に夜が来た、スローシャッターで夜景撮影する我が本領発揮の時間帯だ。
フルサイズ一眼レフカメラに三脚、アクセサリーにはC-PLフィルターとNDフィルターの本気撮影装備。
ライトアップされたナイアガラのカナダ滝、色が怪しくて詩的とはいえないが、三脚固定からのスローシャッター。
わずかに虹が滝壺で、明かりが空で残っていた。
カナダ・アメリカ両滝を照らすビームが夜の空で目立つ、車のヘッドライトと、右下のお花も入れて。
ナイアガラの滝は夜景撮影場所の宝庫だな、24時ギリギリまでシャッターを切り続けた僕。
夜10時からは花火もあった、場所はアメリカ滝の正面になり、展望台は警察によって入場禁止。
その手前の車道にみんな座って場所取り、僕は最良の場所を確保できて、ライトアップされたアメリカ滝越しに撮影。
多重露光・比較明合成という花火よくあるテクニックを使って特別な一枚を演出。
ナイアガラ川の流れを長秒露光で歪ませて、アメリカ滝を撮る。彩度はわざと薄くして、派手なアメリカ文化から離脱。
滝をライトアップする光は帯のように厚い、車のヘッドライトとタワーも入れて左側だけひたすら重い構図で。
昼間に乗ったホーンブロワー・ナイアガラクルーズの船、ちょっとブラすと難破最中のように撮れる。
ハイスピードシャッターでも撮影はしたが、僕はやはりスローシャッターを好む。暗くても30秒かければ白く明るく。
肉眼ではどーしても見れないナイアガラの滝の写真、僕の夜景撮影旅の新境地、なんとも光栄な夜撮影になった。
ホーンブロワーナイアガラクルーズ写真 ナイアガラ滝観光最大の見所
納得の面白体験、ナイアガラの滝に来たら、
船に乗ってカナダ滝の足元で滝しぶきを受けなくちゃ、本物を知ったとは言えないのか・・・。
「ホーンブロワー・ナイアガラクルーズ(Hornblower Niagara Cruises)」という遊覧船が
ナイアガラ観光でナンバー1と聞き、ずぶ濡れになるのを覚悟したうえで挑戦してみる。
滝の上の遊歩道を歩いていて、ちょっと目を疑う景色がこれ、赤い人たちが乗った船が滝しぶきに突っ込む。
まるでCrazyな行為ね、そう、あれが、ホーンブロワー・ナイアガラクルーズ。
チケットを買った後、乗船までずいぶん並んだが、この遊覧船は待つ価値あり。
「どーせ濡れるだけでしょ」と割り切っていたし、本当に濡れたけど、なるほど、ナイアガラを感じるツアーがこれ。
700人乗りのホーンブロワー・ナイアガラクルーズが出航すると、すぐに左手にアメリカ滝。
最初は船体の左側→アメリカ滝を過ぎたら右側に移動してカナダ滝を見る→そのまま右側でアメリカ滝、の移動が最良。
アメリカ滝でも既に結構な濡れ具合、まだこれが前座とはね。
俯瞰するとこんな↑図になる、自殺行為のような滝壺近くへの接近。
ところで青いポンチョで埋まられた船はアメリカ側の船(霧の乙女号)、赤く染まったのがカナダ側の船。
カナダ滝へ近づくと、もうどえらい騒ぎになった。
ポンチョ来ていても防げないほどの水しぶき、ほとんどシャワー、カメラを守ろうとしても守り切れない。
↑の写真のようにホーンブロワー・ナイアガラクルーズの船はあんな位置でホバリングしていた。
乗客たちは大騒ぎ、ある若者は果敢に大雨を受け止め、友達にシャンプーしているような仕草をする。
船が大型化されたおかげで、1階の中央にはガラスで守られた部分があるから、子供連れはそこで回避。
2階に行ったらもう逃げ場がないよね、周りの人たちと騒いで盛り上がるには最高の場所だけど!
一眼レフカメラを構える僕、防水カバーの意味はほとんどない、水滴のきつさにピントが合わなくて苦戦。
防水カメラを持ってきたとしても、オートフォーカスはきかないし、動きながらだからマニュアル撮影はムリ。
どんなに頑張ってもこんな写真にしかならないかな。
盛り上げてくれた後、無謀な赤い船は戻っていく。
想像以上の水のプレッシャーに、ただただ驚くばかり、
きっとあなたの予想を上回る体験、どうぞナイアガラの滝ではホーンブロワー・ナイアガラクルーズを。