知らなかったよ、どうせ嵐山を訪れたのなら有名な寺院を回っていればハズレはない、と思っていた。
鹿王院という小さなお寺は、嵐山駅から向かうにしても、多くの観光客が向かう嵐山とは別方向にある。
この参道が鹿王院最大の美スポット、秋の色づき方は素晴らしいものがある。
夕方に訪れたこの日の鹿王院、もう太陽光は終わっていて紅葉の強調がされず。
和室から前庭越しに見る景色、なんだか心落ち着く場所ね、人気観光地嵐山にあるとは思えない。
紅葉名所として知られる鹿王院、しかし住宅街の真ん中にあるから観光客の訪れが少ない。
前庭を眺めながら、ずっと考え事をしていた僕、答えが出ようが出まいが、考え事できる場所は大切。
かつての大寺院「宝幢寺」の塔頭だった鹿王院、応仁の乱で退廃した宝幢寺を継いだのが鹿王院。
参道のみならず、鹿王院では紅葉の色が目に留まる。
京都市内から離れた里にはこうした落ち着きのあるお寺はある。
その雰囲気を持つお寺・鹿王院が、嵐山駅周辺から徒歩圏内にあるというのが意外。
だって、どの観光客も素通りするから。
ガイドブックをよく読んで、あるいは嵐山の名所を一通り回った方ぐらいが鹿王院に興味を示すだろう。
紅葉の参道なら鹿王院で。
きっと、初夏の新緑時もあの参道は青々と輝いているのだろうな。
そう想像すると、季節を変えて鹿王院を再訪したい気持ちに駆られるのだった。
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