瑠璃光院のリフレクション写真撮り方なら、これを覚えておけば誰でも上手に撮影できるよ。
- 20-28mm画角の広角レンズ(i-Phoneなら広角だからOK)
- テーブルにカメラを置いて固定する
- 太陽光が重要で、お昼前後が最良(11-14時ぐらい)
コロナ禍の瑠璃光院は事前予約制だったから、時間帯は選べなかった。。
奇跡的に枠確保できたのが10時、ちょっと光が弱いが致し方ない。
他の机リフレクションも撮影してきたが、瑠璃光院のものがベスト・オブ・ベストと言い切ろう。
瑠璃光院の門をくぐると、ついつい「早く2階のテーブル(写経机)へ!」と焦ってしまう。
建物に入る前のお庭だって圧巻の美しさ、気がはやっていた僕も足を止めてその庭園美にカメラを向けた。
テーブル反射のメイン撮影会場で、心を決めて撮影→数分で一旦離れる(他の人に譲る)→休憩してまた撮影。
それを繰り返した僕、あれは至福の撮影時間。
1階へ降りても美はずっと続く、まだまだ終わらない。
苔の美しさ、11月21日では紅葉は足元には到達せずだった。
予約制でなかったらどれだけ混むことだろう、待つことだろう。
ゆっくりと回れる秋の事前予約制・瑠璃光院、¥2,000の拝観料も当然といったら当然。
廊下の床でリフレクション、ここも磨き上げられたものなのだろうか。
茶室の躙口、招かれてここから出入りしてみたい。
この日のメインは動画撮影だった、どれだけ時間をかけてVlogを撮ったことか、満足な時間。
去年7月に新緑を撮りに来たが、今秋にも再訪するとは想像していなかった。
予約サイトは当然満杯だったけど、前日になって突然1枠空いていてから来てしまった。
あと1週間遅れて来ていたら、もっと赤い紅葉を見れたのかな?
生き物である紅葉のタイミングは何年追いかけても分からない。
紅葉の美の最高峰、それが瑠璃光院の机反射だって、僕はこの日に身を持って知ったよ、あなたにも伝えたい。
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「瑠璃光院の紅葉」動画を、YouTubeにあげました!
2020年7月16日
青もみじは今まで僕の大好物な写真撮影対象ではなかったけど、
宣伝されていた瑠璃光院の青もみじリフレクション写真を見て、すっかり気が変わった。
梅雨時の京都へ行こうと思ったのは初めてのこと。
それも本当は6月が良かった、もっと新緑が若いうちに。
目的はただひとつ、洛北・八瀬にある瑠璃光院(るりこういん)の青紅葉。
あの類まれな新緑リフレクション写真を、自分でも撮ってみたい。
どんな冒険になるのだろうか、と心は躍る。
瑠璃光院は京都北部にあって、なかなか交通不便なところ。
グーグルマップで調べても、叡山電鉄の八瀬比叡山口の駅前にコインパーキングは見あたらなかったし、車で行くのは絶望的な場所だと思っていた。
実際は、瑠璃光院を通り過ぎた奥、京都ガーデンテラスの前に、数台分のコインパーキングがあった。
下調べが甘かった僕は、宝ヶ池のパーキングに停めて、徒歩で蓮華寺~御蔭神社~瑠璃光院というルートにしたけど、
平日早朝なら京都ガーデンテラスパーキングに空車の可能性はあった。
10時の参拝開始前に着くと、山門前にはすでに20名ほどが並んでいた。
時間になると僧衣装を来た方が出てきて、ご挨拶と紹介をしてくださった。
こんなの初めて、やはり人気観光名所になったのだな、瑠璃光院は。
拝観料¥2,000はちょっと動揺したけど、それでも来る方々は瑠璃光院に本気と言うこと。
山門を潜ると苔の庭、見事な庭園が始まるが、意識はやはりの青もみじリフレクションへ焦る。
書院へ入り、履き物を持ち、2階へ進むと、いよいよ現れた、僕の目的被写体様が。
先にいる方々が去るのを待って、絶好の位置に膝をつくと僕は目の前をじっくりと見極める。
まだ緑の色は新緑に近い、初夏の強さがちょっと入ってきているけど、問題ない。
黒に塗られた机が並んでいるが、その天板に反射した青もみじが、肉眼の青もみじと二重になって、
どこからがリアルか、どこからがコピーかが分からなくなっている。
これだ、人工物によって、天然物以上の美を創り出した瑠璃光院の主役。
カメラはNIKON D850、レンズは28mm f/1.4E、もちろんC-PLフィルターで反射を取り除く。
惜しむらくは、雨の予報だったのに曇りどころか、晴れ間が出てきて、緑に強い陽が当たっていたこと。
それでは白トビしちゃうんだよね、フラットな光が必要なのに。
まぁそんなマイナス点は微々たる問題だ、机にできた青もみじリフレクションはまだまだ本物。
C-PLをクリクリと回して、写す角度をあれこれ試して、何枚も写してみる。
邪魔なカメラマンにならないように、程々撮ったら一度横にはけて、他の方をお通しする。
58mmにレンズ交換してみたけど、まったくダメ。
28mmでも画角狭いぐらい、20mmあたりがベストなのでしょう。
様子を見てまた机に戻り、色々な角度から撮影設定を変えたりして写す。
それにしてもコロナ禍でインバウンド客がいなく、日本人観光客も少ないことで、
ゆっくりと時間が取れる瑠璃光院は貴重、僕にとっては初訪問だが、
まぁこんな落ち着いた状況は最初で最後なのかな。
太陽は隠れず、雨も降らず。
そこだけは残念だが、撮りたかった瑠璃光院の青もみじリフレクション写真を心ゆくまで撮れたので幸せ。
アイデアの勝利なのだろう、瑠璃光院の青もみじリフレクションは。
窓の外の新緑は美しいし、その類の景色なら他のお寺でもあるのだが、
ひとつは建物の二階から見ることで、庭の景色や木の幹を除いて、建物の枠・緑の葉部分に特化したこと。
水鏡ではなく、机を鏡にするという発想はどこでどう生まれたのやら、安定的なリフレクションがあるのがもうひとつの点。
日常的なアイデアであって、特殊な仕掛けをしているわけではないのに、これ以上ない美しさ。
拝観料にセットになっていた写経はパスし、
1階に降りると先ほどの2階机部分の足元、苔の美しい庭園と畳の和室がキレイ。
あの机リフレクションほどの写真撮影名所ではないので、
カメラはしまっておき、場に座して穏やかに流れていく時間を楽しむ。
1階も良いのだが、やはり2階からの青紅葉に専念された景色は他にはない。
青紅葉リフレクション専用の瑠璃光院(本当は別に専用じゃないけど)、そういう個性の出し方もある。
ライバルが強くて、没個性では埋もれてしまう京都の寺社たち、瑠璃光院のアピール力が光る。
この記事に残る瑠璃光院の写真枚数は決して多くない、
青もみじリフレクションの撮り方はほぼ1パターンしかないから。
撮りたい被写体を、ベストな時期に、ベストな撮影条件で(ホントは雨の日が良かった)撮る。
100%ではないが、90%ぐらいは叶えることができて、なんて幸せな機会だったのだろう。
瑠璃光院を出て、高野川沿いを歩き、叡山電鉄に乗って帰った。
いつかまた、秋の紅葉時に訪れる機会に恵まれるかな、瑠璃光院。