最高画質で撮れれば良い、画角の制約は問題なし、ただひたすら最上位のレンズで高品質なものが創れれば。
このコンセプトが僕の中に根付いたのは、ニコン AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gとの出逢いからで、
その最高に明るい単焦点レンズで撮った写真が素晴らし過ぎて、そこからズームレンズを使うことをやめた。
動画をやるにあたり、ニコンからソニーに乗り換えたが、静止画撮影では58mm f/1.4GとD850を手放せなかった。
一眼レフ最強のこのコンビの安定画質は今も最高峰で、撮るたびに感動がある。
でもそのサイズの大きさ、重さが長続きするとは思えなかったから、いつかどこかでソニーのカメラ/レンズに移行かという予感があった。
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SEL50F12GMの作例動画を、YouTubeにあげました!
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発表されたソニーの最高画質単焦点「SEL50F12GM(FE 50mm F1.2GM)」には戸惑いがあった。
・58mm f/1.4GとD850を超える画質が本当にあるの?
・ソニーらしく高い(レンズだけで26万円)、ボーナスがない今はキツイ
この2点をすぐにクリアできず、先送りしていた結論。
動画撮影していると、やはりニコンのFマウントは無理、Zマウントへ移行?それともいっそ、ソニーEマウントへの転籍?
ジリ貧になるニコンへの決別決定打が、SEL50F12GMになった。
YouTubeで作例を見る限り、どう見ても静止画と動画が同レベルで美しい。
そして、f1.2という未知の世界によるボケが不思議の世界。
だが、高い。
手持ちのニコン一式をメルカリで売却することで、SEL50F12GMと今秋に出るα7IVに手が届く、
家計に害は及ばさない、と算段がついたことで気持ちは固まった。
SEL50F12GMは人気あり過ぎて、6/27にネットで注文して、届いたのが7/29。
当初は9月初旬まで待ちと書かれていたから、それでも随分と早まったのだが。
前口上が長くなったが、ようやくここからがレビューになる。
静止画(写真)の品質は、58mm f/1.4Gを全般的に上回っている。
2013年発売の58mm f/1.4Gからは、8年も差があるのだから設計の歳月もあって上回るのは当然、f値も1段違いがあるのだし。
動画になると差は明白で、ニコンFマウントとは雲泥の差。
驚くべきは、SEL50F12GMで撮る静止画と動画は、画質に差がないのだ。
SEL20F18Gで撮った動画も素晴らしいが、画質で言えば静止画>動画で、静止画での満足度が高くなかった。
だから動画編集でも、サムネで使う静止画は58mm f/1.4GとD850で撮ることをしていた。
SEL50F12GMならこれ一本で動画も静止画もいける!
今はカメラにα7Cを使っていて、決して悪くない、むしろバランス良いカメラだが、
α7IVとSEL50F12GMの組み合わせが実現したら、もうどうなるのだろう。
SEL50F12GMは決して軽くはないし、小型でもない。
スナップで愛用しているSEL40F25Gと比較すると、持ち運びへの精神的な障害はありまくり。
でもね、僕は本格撮影時はやはりSEL50F12GMの一本でどこにでも勝負に行く。
f1.2クラスで考えれば、SEL50F12GMは画期的な小型軽量化がされている。
手持ちで撮影ができるf1.2レンズなんて、その昔では考えれなかったし。
ボケのこと、開放値f1.2では丸ボケにならず、確かにあまり心地よくない。
f2まで絞れば美しいボケに出会える。
ピントのこと、開放値f1.2でのピントの浅さには驚き!
このラーメンではっきり分かるが、ピントのあったネギしかちゃんと見えていなくて、その後ろ、丼のフチではなんとボケが生まれている!
おいおい、一杯のラーメンどんぶりの中でそんな物語が生まれるって、今までになかった世界。
開放値f1.2で撮る写真も動画も、何だか非現実の世界みたい。
ふわり、とした空気感が漂っていて、肉眼以上の美しい光景に出会えて。
その程度というかレベルが、これまで自分の知った最高レベル(58mm f/1.4GとD850)を超えているんだ。
設計の新旧、値段の違い(58mm f/1.4G→15万円、SEL50F12GM→26万円)があるから当然でも、感覚的にはびっくりしちゃう。
コントロールが極めて難しくて、自分が意図しないピント&ボケに悩まされつつも、
何十枚に1枚はある成功作に当たると、たまらない感動がある。
鬼才/奇才レンズを愛おしく感じる僕には、次世代の鬼才/奇才レンズに出会えた喜びは何物にも変えがたい。
嬉しいもう1点は、自尊心というか自己満足なのだが、「ソニーの最上位レンズで撮っている」という誇りと常に一緒にいられるということ。
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FE 50mm f1.2 GMの作例動画を、YouTubeにあげました!
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趣味のカメラだが、ワクワク&楽しみをSEL50F12GMが増幅してくれる。
実売26万円という価格だけが不十分(品質とのバランス考えても高いよ)。
心配はあったが、次世代の最高レンズSEL50F12GMに出逢えて、僕のカメラライフに掛け替えのない華が咲いたということさ!