長谷寺からは木造建築物の温もり・香りをイメージする。
奈良時代に創建されてお寺なのに、奈良公園付近の名刹とは違って一層ゆっくりした時間が流れるから、
もう何度目の訪問なのか、また奈良長谷寺を訪れていた。
明るい単焦点レンズで撮ったこの写真が、奈良長谷寺の撮影スポット。
新緑という背景に、仏様の黒い影が映えている、そして柱や床の木肌が良い。
本堂と礼堂の間から、遠くの観音様を撮影、床に反射する青もみじ。
399段あるという登廊(のぼりろう)を上がろう。
一体誰が好んでこんな激しい運動の道を歩くのか、観光なの?修行なの?
仁王門から入るとすぐに現れるこの登廊は、奈良長谷寺を代表する光景だ。
長谷寺の総本山である、この奈良長谷寺。
大和国長谷寺、あるいは総本山長谷寺、と区別され呼ばれている。
階段長谷寺とか、急坂長谷寺でも良いのにね。
運動部の少年少女たちが足腰鍛える場所だったら面白いが、近辺はそう住宅街ではない。
低い石段を登ることに特化した奈良長谷寺、独特の進化。
ずっと先まで連なる登廊、まるで木造校舎の学校みたいな優しい木の雰囲気。
もちろんここも奈良長谷寺の写真撮影名所、いざ登り始めたらちょっと後悔するけど。
牡丹の名所、紫陽花も桜もあるよ、初瀬山は牡丹で有名な花の御寺。
望遠レンズで切り撮る階段シーン、尖った感じがして好き。
人のいないタイミングを狙って写真撮影、長谷寺ではタイミングが大事。
みんなが歩かない方向にも石階段はあり、苔が生え、周りには紫陽花があった。
でもみんなが歩く階段はいつでもツルツル、苔がはえるはずもない。
流石に汗なし休憩なしには上がりきれない長谷寺の登廊。
本堂の舞台にも木の温もりがある、視界には山野しか入ってこないけど。
正堂と礼堂の間が、このフォトジェニックな写真スポット。
ISO感度を上げて、望遠レンズで撮ると仏像のお姿が浮かび上がってくる。
五重塔を本堂の舞台から見る、奈良時代の建築物を感じさせてくる造りだ。
上から見ると長谷寺内に建物は多い、格式高いお寺だということが分かる。
本尊の十一面観音の大きさにはびっくりする、10メートル越えの巨躯。
可愛いシーン、だが水子供養なのでそんなに愛らしい場面でもなく。
新緑・青もみじに浮かび上がってくる坐像、手前の仏具との合わせ方が良い。
登廊がここまで美しいのは、奈良長谷寺以外に見たことがない。
なんらかのお祭り、夜の灯りがついた登廊の写真を、いつか撮ってみたい。
手水のドラゴンが激しい躍動感を見せていた、なんとも素晴らしい画像になった。
2010年撮影、奈良長谷寺の写真
奈良長谷寺の美を象徴する登廊、この両脇を季節ごとの花が艶やかに興を添える
この登廊を初めて見たときの驚きを覚えているよ、
木造の柱の色と提灯の丸さも相まって、とにかく日本の伝統的な美しさだと思った
奈良長谷寺は、春の牡丹の花が有名で、この登廊の横に咲き乱れるのです
厳しい上り坂なのに、雰囲気が美しく、さらにお花なんて飾ったりしたら、疲れも忘れて一歩また一歩と階段を上がっていける
登廊をあがっていけば、「長谷寺」という名前の寺が何故各地にあるのか分かる
それだけ憧れ、真似したくなる美がこの奈良長谷寺にはある
まぁ、小さなお寺が真似しようとしても到底叶わない奈良長谷寺の美しさ
長くて厳しいはずの階段なのに、涼しい顔をして登ってしまうのは何故?
写真を撮るのに夢中で、疲れなんて感じなかったよ
鎌倉の長谷寺も素晴らしかったが、ここ奈良の長谷寺総本山はバツグンに美しくて僕の心に強く響いた
本堂まで登ると、清水寺の舞台や山寺のように景色が開ける
長谷寺の美は登廊ひとつではないのだ
木材の年齢の深さが、長谷寺の美しさを増幅している気がした
それもイメージだよね、歴史の長いものをありがたいと思う心、それが天然素材であれば尚更だ
ふと横を見渡せば、節々に日本の美が視界に飛び込んでくる
古の文化人たちが憧れたこの長谷寺
桜に、牡丹に、紫陽花に、紅葉に、雪に、それが花の御寺の名の由来
異次元に続くような錯覚を覚える廊下
何故なら美しいからだよ、それは美しいからだ
この奈良の長谷寺は、どのお寺とも違う
よく考えれば平屋のお寺の方が移動しやすいし便利なのに、標高差を作っている不便な奈良長谷寺、修行僧ならば体の鍛錬になるのだろうが
唯一無二の美しさ、四季の花の御寺に輝く日本の美を見ましたね
奈良県宇陀市にある又兵衛桜の写真
戦国武将・後藤又兵衛は、大阪城の役で活躍した豪傑。
その又兵衛の名を冠した桜なんて、奈良ならではの和の美。
この日は5分咲き程度だったけど、それでも巨大な老木が桜の翼を広げて。
平穏な田舎の中に、ぽつんとそびえ立つ又兵衛桜、身の丈豊かだった後藤又兵衛のように。
ここは吉野山の近く、桜の風情が妙に奥ゆかしく思えてね。
こんな巨大な姿をずっと長い間、支えてきた地元の人たちがいるんだろうな。
又兵衛伝説の桜、今も残っていることに感謝せねば。
よく考えれば、血生臭い戦国武将と美しい桜の大木は、存在が対極で折り合いつかない。
その2つの要素を一緒にした「又兵衛桜」だが、矛盾というか異要素の結合。
それを僕たちへ違和感なく受け取りさせているのは、歴史ロマンという接着剤。
奥にある濃いピンクとの色合いも美しく、背景の緑ともいいコントラスト。
写真映えする場所にあるよ、又兵衛桜。
後藤又兵衛基次、大阪夏の陣で討ち死にせずに、この奈良宇陀市へ隠遁したという。
英雄は愛され、300年も名前が残り、今も艶やかな桜を咲かしている。