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法隆寺の写真、飛鳥時代の風景撮影スポット・奈良斑鳩と聖徳太子

法隆寺の南大門を抜けると、土塀と東西南北の通りが見えてくる。

この風景が僕にとっては法隆寺らしさを最も感じさせてくれるもの。

法隆寺の写真

実はそうでもないかもしれないが、

飛鳥時代に聖徳太子が歩いていた光景にかなり近い通りを、現代人の僕が歩いている。

そう勝手に思い込んで、毎回この通りをありがたがって進んでいる。

法隆寺に見られる多聞天紋は、日本で最も古い紋だとか。

疑うことなく信じてしまう、法隆寺のことだから。

法隆寺の写真

日本最初の世界文化遺産、世界最古の木造建築、そんな凄い冠を持つ法隆寺。

「斑鳩寺(いかるがのてら)」と呼ばれることもあるのだとか、どれもリスペクトすべきものね。

中門の阿吽の金堂力士像は、塑像(粘土が基本)なのに、奈良時代から現存しているそうだ。

まだ西院伽藍の中に入っていないのに、そんな両者から歓迎されてしまう、光栄な作りになっています。

法隆寺の写真

美しき大講堂、まさかの平安時代から続く作品。

内部のご本尊・薬師三尊像と四天王像、まだ残る金色にも最大限の敬意を。

五重塔なのだ法隆寺では。

三重塔である法輪寺や法起寺との寺社としての格の違いの象徴だろうか。

法隆寺の写真

新型コロナウイルス影響を受けている時期の訪問。

中門前から東大門を向いても無人だったのは、きっと僕にとっては最初で最後の大変珍しいこと。

光栄だった、まさに時空を歪めて飛鳥時代の風景に近いものを目にできた。

通りをいつ歩いても、瓦に目が留まる。

法隆寺の写真

聖徳太子信仰の聖地でしたね、夢殿は。

1,400年前も土塀はこんな形だったのだろうか。

あまり歩いて行く人はいないが、西大門近くの西円堂もまた写真に映える。

西円堂から見る五重塔、斑鳩が誇るべき高さ。

大宝蔵院で見る国宝・重要文化財の数々、とりわけ仏像の素晴らしさは文章では表すことができません。

これが仏教文化の宝庫・法隆寺なのか、

仏教美術品の数々を拝見して僕の心はすっかり満ち足りたようだ。


2010年撮影

法隆寺の何が凄いって、段違いの仏教文化の宝庫というところ。

法隆寺の写真

国宝・重要文化財の仏像、日本最古の五重塔、法隆寺自体が世界最古の木造建築物。

簡単な言葉にまとめてみたが、その内容は誇張なしに尋常にあらず。

法隆寺の写真

仏像は写真に撮れないので、その素晴らしさをここでお伝えすることはできないが、

金堂の釈迦三尊像・大宝蔵院の百済観音像や夢違観音像など、Amazingな質と量の宝物。

京都の名刹で宝物館は数見てきたけど、この法隆寺のものは一寺院のレベルを超えて、既に美術館の域に達している。

写真撮影を許可された範囲で、法隆寺の美しさを写真に残そう、一個人にできるのはそれだけ。

法隆寺の写真

西院伽藍には、五重塔や金堂、中門と大講堂があるし、囲む廻廊の美しさは現代でも通用する。

東院伽藍には夢殿があり、隣接する中宮寺にだって美は灯っている。

金堂の何気なく、地味な建物の中に潜む特別な宝物・釈迦三尊像にはびっくり。

法隆寺の写真

仏像の本で大きく紹介されている有名な仏像が、薄暗い金堂内に突如現れる。

知らなくて見たら、ただのよくある仏像だと勘違いもするだろう。

夕方の閉門ギリギリまで夢殿にいて、係員の退場を促す声にも負けず最後まで残り、無人の夢殿を取る。

法隆寺の写真

人が少なくなった伽藍間の道を歩いて、意匠を凝らした屋根瓦に目を付けてカメラを構える。

こんな上空を通過した飛行機の姿を捉えて、意外な写真が完成。

なんだか場違いすぎる、法隆寺と飛行機、まるでそぐわない。

中門の仁王立像は素晴らしい、東大寺のものと並んで力強さが格別で、守護神の威風がある。

夕方になり、参拝客が帰りきった法隆寺、その穏やかな雰囲気が大好き。

このシーンは1,400年前と何も変わらないんだろう、聖徳太子が味わった空気と同じ。

この時間帯ならでは、参道を歩いていて聖徳太子と自然とすれ違うかもしれないね。

法隆寺の写真

仏教文化財は写真に撮れなくても、法隆寺の写真から美しいものが伝わるかな。

お寺のような美術館、あるいは、美術館に自然となっていったお寺、それが法隆寺。


中宮寺の写真

法隆寺の隣にある中宮寺、会いたい人がいた

広隆寺で逢ったのは「東洋の考える美人」、中宮寺には思惟半跏の考える人がいる

5月の満開の藤を見ながら中宮寺を進んでゆく、あの人が、あの人が待っている

お香の匂いに包まれて、本堂に座禅すれば正面に向かい合うのはあの菩薩半跏像

中宮寺の写真

あなたが考える、わたしは考える。考えるために、この中宮寺まで来た

法隆寺の賑わいとは変わって、静寂のある中宮寺

アルカイックスマイルを湛えながら、ただ自分を考えます




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