諏訪湖ICで高速を降りて、ビーナスラインに車を走らせる
高原の風を意識してきたら蓼科・白樺湖に着いていたよ
早朝5時、蓼科山から白樺湖へ降り注がれる朝日は、とても劇的だった
金色に輝く白樺湖の水面、湖の輪郭線が、美しさを放っていた
日中の白樺湖は、ボートやカヤック、みんなが思い思いの時間を過ごしていた
湖脇に見える白樺の木と湖面が重なると、高原らしさ満開!
下界は猛暑日が続く梅雨明けだからかな、白樺湖はすごい人出
昔ながらの観光地はどこも廃れている印象があるが、白樺湖の人気は今も健在
信州ビーナスラインのスタートは、蓼科・白樺湖からでしょう!
女神湖近くのペンションに泊まったから、女神湖の朝・昼・夕を比べる機会に恵まれた
早朝5時の女神湖は、波風も立たないような静けさ、まだ湖は眠っているよう
凹凸もないまま、女神湖は天性の清廉さを全身に湛えて、ただ凪いでいる
吐息も抑えて、ひたすら女神湖は早朝の空気の中に佇んでいた
これこそが無、朝一番の集中力を使って、女神湖は無の境地に入っているよう
早朝の霧ヶ峰高原も車山高原も美しかったが、女神湖の美も納得の一品
日中の女神湖は、これまた波も風もなく、目立った色も音もない
白樺湖と比べても、この女神湖の穏やかさは際立っていると思う
深い森の中に包まれているからか、女神湖の名の通り、女性美に似たものを感じる
今はドライブで気軽に立ち寄れるが、最初にこの女神湖を見つけた人は驚いたはず
山森をかきわけた後で女神湖に出逢ったら、本物の女神に見えただろう
黄昏時の女神湖には色があった
昼間の日差しが消え、湖面をつたう風は止まり、耳に入る音はない
個性を消し去ったような女神湖だが、視覚には朝にも昼にもなかった新味がひとつ
この黄金の、そしてスカイブルーの色使いが、黄昏時に出逢った女神湖の姿
暮れかかっていく太陽に同調して、女神湖も薄闇にフェイドアウトしていこうとする
思わず、ため息の中に、今日一日を振り返っていたよ
物ごとには終わりがあるって、女神湖の黄昏は僕にそう語ってくれた