望遠レンズが禁止だというディズニーランド/シー。
禁止理由を、盗撮防止と、近くの人へ大型レンズをぶつけて怪我をさせないため、
という最もな理由で考えていくと、望遠レンズの定義は絞り込みはできるでしょう。
35mm判換算で、焦点距離200mm以上の望遠レンズは禁止!
定義をこう謳うことはできる、数字としては分かりやすい。
中望遠レンズと呼ばれる135mmまでは禁止対象ではなく、
200mmからが持ち込み禁止となれば、一見、ルールは明確だ。
もしも君がディズニーのキャストさんたちに「望遠レンズってどこからが禁止?」と聞いたとして
10人が10人同じ答えを出してくるとも思えない。
「他の人の迷惑にならない限り」といった七色にも十色にも捉えられる回答が予想される。
だって、カメラ/レンズと焦点距離の関係って、そんな簡単なものじゃない。
フルサイズの単焦点レンズなら、200mmはひとつしかない。
APS-Cセンサーのカメラなら、35mm判換算(フルサイズ換算)すると1.5倍から1.6倍だから
仮に135mm単焦点レンズとしても、1.5倍で202mmになる。
1.4倍・2.0倍のテレコンバーター(エクステンダー)を使ったら、裏技として超望遠レンズになり得る。
ズームレンズになるともっと複雑だ。
今時のズームレンズは24mm-120mmなんて幅を遥かに超えて、28mm-400mmというものがある。
200-500mmのライトバズーカなら即禁止にできるものの、
100-400mのライトバズーカレンズは、利用可能なの?利用不可能なの?
iPhoneに代表されるスマートフォンだって、カメラの進化は著しい。
24mmの標準レンズに対して、今は5倍120mmまで3つ目の望遠レンズ設定としてpro maxには標準装備されている。
さらにその120mmを5倍まで拡張できるから、理論上は600mmの超望遠レンズになり得るスマホ。
えっ、じゃぁ、大きくもないのに、iPhoneやカメラ付きスマホの持ち込みを禁止するっていうこと?
・盗撮するにしても、なかなかの画質がないと見たいものも見れないから、必要とされるのは高性能なカメラと望遠レンズ
・隣人にぶつけて凶器となるのは、なかなかの大きさ重さ以上だから、やはりライトバズーカ以上
そして万人に周知させるには、やはり見た目しかない。
そうなるとレンズ単体で50万円以上するような、200mm越えで高価な「白色レンズのライトバズーカ(超望遠レンズ)」が狙われそう。
もちろんこのクラスのレンズを所持しているのはカメラに命をかけている人たち。
ガチなカメラマン+超望遠レンズだけを制限して、
10-20万円で買えるレベルの便利ズームレンズ層は対象にしないで欲しい。
スマホはもちろん、フルサイズ一眼カメラを使ったとしても標準域50mmをどれだけクロップしても盗撮の目的は果たせない。
そもそも高価なレンズを振り回して傷をつけたらカメラマン自身が大損害だから、武器がわりにはしないし。
そうして考えると、概念として「ディズニーでは望遠レンズは禁止」は分かるけど、
具体的にどんなレンズ、どんな数字以上を禁止対象とするか、については答えが出ない。