紅葉ベストシーズンに訪れてみたかった、奥大井湖上駅の写真撮影スポット。
とある雑誌でこの場所の写真を見た時、びっくりしたものだ。
大井川鉄道の最果て・秘境駅「奥大井湖上駅」、なんという絵を見せてくれるのか。
森と鉄道だけなら日本中どこにでもあるけど、この大井川の水の色、そこにかかる赤い鉄橋。
辺境地だから電車が通る時間帯は限りがあって、びゅんびゅん通り過ぎることはない。
時刻表を見ながら、間も無く上りがくるな、下りがくるなと計算しながらカメラを構える。
周囲には民家も工場もない、歴史と偶然によって造られた駅が観光用として生き永らえた。
単調な構図の写真が続くので、目のリフレッシュがわりに、ここで大井川鉄道のSL写真を挟んでおこう。
この奥大井湖上駅の画像は世界でも珍しい絵。
見る分には面白いが、悪天候時の安全確保は大丈夫なのか?とか心配したくなる。
長時間ドライブでここまで来てみると、周辺の木々は紅葉するタイプではなかったが、奥大井湖上駅が醸し出す「陸の孤島」の気配が素晴らしい、来て良かった。
悲しいのは写真を撮る角度がこれぐらいしかなくて、枚数にすると少ないこと。
単調だが、まぁこんな最高の風景にはなかなか出会えない。
電車が通る時間を調べ、待ち構えてシャッターを切る。
今日の奥大井湖上駅は、忘れがたい思い出の写真になった。
大井川鉄道に初めて乗った。
道の駅・川根温泉で偶然出くわしたリアル・きかんしゃトーマス、これは感動でしょ。
寸又峡温泉でお肌スベスベになった後、大井川鉄道に乗車。
車内のつくり、ガタガタ音を立てて走る列車、ポッポーの音、黒い煙。
遠い昔の記憶を思い出した、子供の頃に蒸気機関車に乗ったんだと思う。
詳細は思い出せないけど感覚がある。
(後日、親からはそんな汽車に乗ったかなぁ?と言われた。何だったのだろう)
鉄道で思い出したのはアンカレッジからフェアバンクスまでのアラスカ鉄道。
シアトルからシカゴ経由でニューヨークまで、片道3日もかけてアムトラックにも乗った。
僕の鉄道の思い出集に加わった、大井川鉄道とトーマス。
お茶畑と大井川鉄道、あるいは桜の時期も面白い写真が撮れるだろうな。
カメラマン観点では、はっきりした主役のいる鉄道写真って、報われると言うか、分かりやすいと言うか、ハマる人がいることは納得できる。
今日は会社関係のイベントだったけど、次は家族で遊びに来よう。
楽しい場所だと知りました、大井川鉄道のSL、トーマスさんたち。