夜景撮影で、PLフィルターをどう効果的に使うか、イマイチやり方が分からなかった。
光を反射させるというが、そもそも夜景撮影は光に乏しい。
水面の表情を変える秘密兵器だが、夜景撮影だから水面に反射する日の光も残っていないし。
技術が分からない、とずっと悩んでいたっけ。
若干のシャッタースピードの遅さを呼ぶツールにしか使えていなかったが、
ある日のReservoir(レザボアー湖・レキシントン市)の夕景撮影で、
PLフィルターなしでは見えなかった雲が、PLフィルターありでは鮮明に浮かび上がってきた。
雲か!
これもひとえに偶然、数打ちゃ当たるの原則。
米国の夜景専門写真家風を自称する僕ならば、このぐらいの水景の絵を撮ることに難はないが、
特筆すべきは白い雲がはっきりと数多く残っていること、これがPLフィルターの効果。
クリクリとPLフィルターを回していて、雲が浮かび上がってきたとき、浅い感動さえ覚えた。
自分が持っている道具を使いこなせていなかった愚かさは忘れて、新しいアイディアにびっくり。
正直、未だもって夜景撮影で水面の反射を取り除くPLフィルターの本来の魔法は使えていない。
効果が小さ過ぎて、肉眼で見ても判別がつかないからだ。
でも、雲ならはっきり分かる、
そして雲で効果が出るということは、水面の反射にも有効ということか!
新しい技術を取り込むことができれば、僕のカメラライフも一層豊かになる。
夜景撮影とPLフィルターの相性、関係ないようで効果がある両者だった。
2018年4月19日
クロスフィルターは夜景撮影に向いている? →そうでもない
夜景撮影に、新しいテクニックを。
道具頼みでクロスフィルターを試してみたが、どうもしっくりこない。
物珍しさで見たことのない工場夜景になったものの、キラ☆キラ☆が too much。
これから最長21時半までサンセットが来ないケンタッキー州の夏、このクロスフィルターで小技を。
同じ撮影素材でも、フィルターを通せばフレッシュな舞台になる。
クロスフィルターお試し、ただ付けるだけではダメだな、回しながら長秒露光したが上手くいかず。
どうにかして自分に合う使用パターンを作りたい、どうやらひとつお題が見つかったみたい。
Reservoir、名もない地方の人口池。
そう書いていて、自分の失礼に気が付いた、名はあるよね、有名ではないだけ。
僕にとってはこの街・Lexingtonで三指に入るサンセットスポットだな、Reservoir。
海のない州では、池や川の水景を愛おしむことになるが、Reservoirは条件をだいぶ満たしている。
欲を入れば、夕陽の角度がもう20度もずれてくれればいい、これは季節が解決してくれるか。
落陽を見ている人、ランニングしている人に雑じって三脚を構える僕、夜景撮影+PLフィルターが活躍するReservoir。
特にReservoir Number 2&3が大好き。
しかしなんという赤さだよ、太陽の熱をそのまま湛えているような。
いつかは自分の記憶にも埋もれてしまうようなReservoirという湖のこと、詩的日記に残して温めておこう。