コストコ秋田の可能性
コストコ東北は、秋田市という人口が最も多い街にオープンするのが自然ね。
東北地方をひとくくりにして、宮城県仙台市にもうあるでしょ、というのは乱暴な議論で、
福島・山形・宮城の南東北はそれぞれ勝手にすれば良い。
問題は北東北3県(北奥羽)のどこに新規コストコが進出するかということ。
秋田市 | 31万人(市) | 95万人(県) |
盛岡市 | 29万人(市) | 121万人(県) |
青森市 | 27万人(市) | 123万人(県) |
懸念は、コストコオープンに際して課せられる基準、10km以内に50万人以上の人口がいること、という物差し。
ところが秋田県は土地が広く、南の湯沢市から北の大館市で見ても、180kmはある。
秋田市内のどこにオープンしたとしても、まぁ週末や連休なら人は集まるのだろうが、
平日5日間にわざわざ長距離ドライブをして、
コストコ秋田へ駆けつける秋田県民がどれだけいるのか、という話になる。
最も、コストコの収入の柱は年会費だったね。
別に平日に倉庫店舗内がスカスカであろうとも、
年会費を払ってくれるコストコファンが多く集めれば、コストコ的には問題がないだろう。
積雪で移動の気持ちが失われる冬以外の季節に、
いかに秋田県民の気持ちを掴むかがコストコ秋田がオープンするハードルになる。
青森県民からすると、秋田市と盛岡市のどちらにコストコができようが、
移動に片道3時間がかかるのは一緒。
北東北に開業するコストコは、人口数を考慮すると1店舗が限度だとおもうから、
コストコ秋田市へ、盛岡市民がちゃんとやってくるかがポイントになろう。
盛岡市 → 仙台市 | 2時間半 | 高速道路 |
盛岡市 → 秋田市 | 2時間半 | 一般国道(準高速道路) |
遠いよ、盛岡・秋田間は。
国道46号線を通って、無料で移動はできるが、下記を忘れてはいけない。
- 県境の仙岩トンネル一帯は急カーブと急勾配が続いて、運転しにくい難所
- 冬は道が凍結したり、積雪が残るので、スリップや事故も起こる
- 大型トラックとトレーラーが昼も夜も通るので、スピードが出しにくい
冬の期間だけは、と思うが、北東北の積雪時期は11月末から3月中旬の4.5ヶ月も続く。
年間の3分の1は、国道46号線経由の盛岡市民の来訪がぐっと少なくなるという事情。
秋田県民だけの需要では、コストコ秋田を満たすことは難しい。
それはね、もっと条件が厳しいコストコ山形かみのやまのことはある。
山形市 | 24万人(市) | 106万人(県) |
2015年にオープンしたコストコ山形かみのやま倉庫店。
ある程度は宮城県民を集客することは予想しているとは言え、
明らかに10km以内に50万人以上の人口を満たしていないが、オープンを実現させている。
「コストコ上山って、いつ撤退するの?」みたいな噂がでがちだが、今も健在だ。
山形市でもコストコが誘致できたのなら、秋田市でもできるさ、という期待。
ところで、もしも盛岡市にコストコ岩手ができたら、秋田県民はコストコに行くのだろうか。
さっきの国道46号線の問題を考えれば、ほとんどノー、という予想になる。
コストコ秋田 → 青森県民にとっては縁遠い、秋田県民はハッピー、岩手県民はコストコ仙台に行く |
コストコ盛岡 → 青森県民にとっては縁遠い、秋田県民は縁遠い、岩手県民はハッピー |
極論すれば、コストコ盛岡では、秋田県民のコストコ需要を無効化させてしまう。
コストコ秋田なら、秋田県民・岩手県民の両方のコストコ需要を有効化させられる。
その一点を持って、コストコ秋田のオープンを切望するよ、正直、望みは薄くても。
もっと現実的なお話。
秋田県内の由利本荘市に、TCマートさんという秋田コストコ再販店が2023年12月オープンしている。
オリジナルのコストコ倉庫店を誘致したいのはやまやまだけど、秋田にミニコストコがあればそれで満足だよね。
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「北東北コストコ」動画を、YouTubeにあげました!
山形県にはコストコあるのに
山形県ミニ・コストコ 人口110万人の中規模都市でもオープン?
山形コストコは、世界初のミニコストコを目指しても良くないかなぁ?
ミニコストコなんて言葉を勝手に使ってみたけど、商品そのものの量や価格はそのままで、
ただし店舗の面積は半分以下に、商品数も半減、売れ筋商品のみに限定して、
初期投資や維持継続コストを遥かに軽減するコストコへ。
コストコは大型倉庫店だから大都市近郊にしか誘致できないと言われて久しい。
それは今までも事実だったけど、前提条件がフルサイズコストコだよね。
ミニコストコなら人口50万人以下の中都市にでもフィットするのではないかな。
格好良く言えばコストコの新しいビジネスモデルに成りうる、今は世界でもミニコストコなんてないけど。
モノの大きさで他を凌駕するコストコだから、ミニコストコなんて自分自身と矛盾し、否定してしまう?
しかし日本人の私の身体や家や車は小さく、従来のコストコサイズは大きすぎる。
所詮は外国人の戯言だろうけど、私が求めるサイズはミニコストコが最適。
フルサイズコストコのあの独特な空気感、ワクワクショッピング・損しないように買い物しなきゃ感は
巨大な店内空間なくしては醸し出せない魔法だとしても、
コストコが今後日本各地に店舗を増やそうとするなら、避けては通れない議論のような気がする。
そこで山形コストコだよ、山形県全体でも人口は110万人、いわゆる地方都市の典型だ。
日本の大都市圏に出店を終えたコストコだから、次は地方都市への展開が勝負になることだろう。
だから山形コストコだよ、一歩先にミニコストコを山形で試してみる、絵になる勝負を空想してやまない。
コストコ蔵王は、最上義光の再来のように出羽山形を盛り上げる戦国大名。
イオンモール天童のオープンにも負けず、コストコ蔵王は山形ショッピング業界のトップとして君臨する。
そいつはまるで、出羽内の豪族(天童氏・上山氏・東根氏)を統一した最上義光の武勇。
仙台の伊達政宗にも負けず、会津の上杉景勝も撃退した最上義光の力が、山形上山に再来だ。
イオンモール天童は強力なライバルだ、観光ショッピングモールとして、和+モダンをコンセプトに。
エンターテインメントの環境が多くない山形県において、抜群の商業施設。
北の天童にイオンモール天童が、南の山形上山にコストコ蔵王が。
「蔵王」という魅力的なブランドを掲げて、コストコ蔵王は南東北の覇者を狙う。
最上義光の得手は謀略による敵軍の崩壊、自身も大男であり剛力の武士。
大名としてそれ以上に優れていたのが、民に寛大なこと、いわゆる善政を敷いたこと。
地元を大切にするお殿様として有名だった最上義光の再来・コストコ蔵王だから、同じく地元を愛するだろう。
数年かけて地元に愛されるコストコ蔵王としてのポジションを築き上げた後は、順調にビジネスは基調に乗る。
積雪に悩まされる冬の間だって、「蔵王」のブランドを掲げているのだから、
蔵王でスキーを楽しんだ後にコストコ蔵王への流れか。
新風を吹き込んできたコストコ蔵王、その突然の登場は出羽の国を一変させてしまうのだろうか。
コストコ蔵王みはらしの丘 2015年オープン、東北初出店のコストコ
勝算があるのか疑っていたよ、コストコ蔵王みはらしの丘。
東北初出店、2015年オープンのコストコは山形県山形市郊外の蔵王みはらしの丘に。
失礼は承知の上で、誰もが採算成り立つのか?と心配するだろう。
冷静に下記の人口データを眺めれば、コストコの決定をあなたも不可思議と思うだろう。
儲かるかどうかのメインの判断材料は人口で間違いないだろうが、この通り不利だ。
仙台・福島・新潟からも近く、南東北の中間地点・道路網が充実・津波の心配がない等々、
それはサブの好材料はあるだろうが、どうも納得感がない土地設定だと思った。
私は思ったんだ、「ミニ・コストコ」という新しいコンセプトで建てるんじゃないかって。
日本の地方を網羅させるには、そんなに大きな箱はいらないから。
でもインターネットで調べてみると、コストコ蔵王みはらしの丘の予定土地は巨大。
普通サイズのコストコだ、何がそうコストコの背中を押すのかが分からない。
2013年7月にはコストコの最高経営責任者が蔵王みはらしの丘を訪問したうえでの計画だから、
そこにはコストコ秘伝のタレが、何か明確な勝算があってのコストコ蔵王みならしの丘オープンとお見受けする。
なにしろ全世界で600超の倉庫をオープンさせているコストコ様だ、ノウハウは貯まっているはず。
日本の地方のショッピング事情を活性化させてくれる新しい仕掛けを見せてくれる。
そんなことを期待して、コストコ蔵王みはらしの丘のオープンを待ちわびているよ。
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