冒険なら、あえて今まで知らなかった場所を訪れよう。
アラバマ州バーミングハムも、今までの人生何もすれ違わなかった場所、バーミングハム公民権協会はもっとだ。
まだ50年前、身近な過去に行われていたのだね、公民権運動。
ここバーミングハム公民権協会には、一連の歴史が数多く展示されていた。
最初のビデオを見終わると、劇的にこの水道蛇口が現れる、軽いショックを受けて僕の時間は止まった。
White or Colored、この言葉か。
根深いものだったのだね、その深さが垣間見える。
フリーダムライドのことを拝見して、身が震えた。
群衆たちに袋叩きにされる覚悟で行動に出た人たち。
バスボイコット運動のローザパークスの像、犠牲を覚悟しての勇気、なかなか出せるものではない。
KKKの有名な衣装を見た時、恐怖を覚えたよ。
バーミングハム公民権協会と道をはさんだ向こうにあるイングラムパーク、少女に向けられた放水砲の像。
そんな馬鹿な。
なんと言葉にすればよいのだろう、「心が痛んだ」「過去を知って今に向き合える」、これで正しいのかな。
バーミングハムの写真 バルカンパークとバプティスト教会 南部アラバマ州
やや温暖で、おおらかなイメージ、南部らしい街に感じたよ、アラバマ州バーミングハム。
バルカンパークからバーミングハムのダウンタウンを見渡す。
バルカン像、ローマ神話での火鍛冶の神、とにかく大きく高く、バーミングハムのあちこちから見えるシンボル。
ごく普通のバーミングハム市内の写真、特に道が広い気がした。
テンプテーションズの像が4th Ave.と18th St.のエディケンドリックメモリアルパークにある。
その像付近の4th Ave.は昔の建物の雰囲気が残る、声かけてくる人が多いのだがきっと悪気はないのだろう。
バーミングハム公民権協会の隣・16番街バプティスト教会、KKKによる爆弾事件のあった場所。
その昔、全米で人種差別が一番厳しかった街・バーミングハム、今は穏やかな雰囲気だった。
アラバマ州議事堂・デクスターアベニューバプティスト教会
アラバマ州モントゴメリー、馴染みのない街だからこそ寄ってみた。
第2の都市、人口は周辺で45万人ほどという、アラバマ州を代表する町。
州都なのだ、アラバマ州議事堂がある、ギリシアを感じる白いドーム。
階段中央にクリスマスツリーがあるとは、我ながら絶妙な季節に訪れたものだ。
キング牧師はこのデクスターアベニューバプティスト教会から、公民権運動を活動している。
アラバマ州議事堂からすぐだから、政治的な影響があった場所なのだろう。
州都ならではの役所ぞろい、その建物が美しくてついカメラを向けた。
僕とモントゴメリーを繋げるものは何もない。
郊外のヒュンダイ工場も関係ない、交わらないはずが交わったこの日。
アラバマ州最南端のペンサコーラビーチから北上すること車で3時間のモントゴメリー。
カメラがなければ、写真がなければ、モントゴメリーを僕が語ることもなかっただろう。
被写体を探して、僕はあちこちに旅をする。
この後にバーミングハム〜ハンツビルへと縦走したアラバマ州。
南部らしいおおらかさをモントゴメリーの街中に感じていた。