京都の紅葉名所で検索すると、毘沙門堂門跡の名前が出てくる。
山科って確かに比叡山へと繋がる山稜の南端、そこに毘沙門堂門跡があるから。
朝9時過ぎ、ようやく太陽の光が差し込んだ勅使坂は、赤色が浮かび上がって素晴らしい光景に。
到着したのは8時前だったのに、すでに勅使坂の前は多くのカメラマン&観光客がいらした。
まだ人気が少ない時間帯だから、カメラの無言の圧力で勅使坂を歩く人はいない、つまり絶好の写真撮影スポット。
人が多くなってくると、勅使坂を歩く人がいる(悪いことではないが)するとカメラマンから無言のブーイング。
上の写真が朝8時の勅使坂、太陽光がさしていないから赤色に迫力はないけど、無人のこの道は素敵。
紅葉以外でも本堂一帯はなかなかの格式を感じるお寺。
勅使門は高貴中の高貴な方しか通れない門、その空気感を相待って紅葉写真に品が出たかな。
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「毘沙門堂の紅葉」動画を、YouTubeにあげました!
2010年4月4日
毘沙門堂門跡は、山科盆地の端にあって、山科駅から20分も歩く。
桜と紅葉の名所であることは色々な旅行雑誌に紹介されていた。
こうした行きにくい場所にこそ、古い都の美があるような気がして僕は訪れたくなってしまう。
誰も知らない京都の名刹、みたいに書かれるとついつい訪れてみたくなる。
境内に入るとさっそくびっくり、毘沙門堂の代表、樹齢100年を超える枝垂れ桜。
両手いっぱいに枝を抱えて、枝には艶やかな桜色がびっしり。
老いた桜には荷が重くないか?桜の枝が重過ぎやしないか?と心配するほどに。
最強のボディガード・四天王のうちの一人、毘沙門天を本尊とする毘沙門堂。
山科盆地の守り神っていう言葉がふさわしい。
山科一帯に睨みを利かせ、邪悪なものを寄せ付けないようにしているのか。
キツイ階段を登り降りして、毘沙門堂の美しいものを探しては写真に切り撮る。
桜があって、ほのぼのとしたお寺かと思いきや、どうもそんな雰囲気でもない。
高台にあるということもあり、防衛拠点、つまり陣屋か山城に近いお寺に思えた。
まるで戦陣のような幟が立っているのは偶然かな。
小さな要塞のように、山の上に構えた備えで、山科盆地を見守る。
天台宗の僧兵が出てきそうな毘沙門堂。
全体的に、どこか猛々しいイメージもあるのは、毘沙門天がいるからだろう。
ところが強いイメージの守護神でも、桜の魅力は離せず、境内に美しい枝垂れ桜を囲っている。
それが可愛くて、ちょっと微笑みを浮かべながら、毘沙門堂門跡を散策していた。
これだけの魅力をたたえた毘沙門堂門跡は、無名の名所どころではないな。
立派な京都山科観光名所、ただ駅からは遠いだけ。
山科疎水の道、桜の写真名所
毘沙門堂に行こうと、山科の住宅街を車で通っていたら、予期せぬ美しい景色に巡り合ってびっくり。
つい車を停めて、見入ってしまうほどに美しい、それは山科疎水の道と呼ばれるところだった。
水景に満開の桜があるだけで美しいのは当然。
京都というか、山科に見事な桜があっても何の不思議もない。
ここ山科疎水の道では、地元のボランティアの方々が道沿いに菜の花を植えていて、
その眩しい黄色とのコントラストが、美を一層増してくれている。
これ以上のパラダイスってないよね、桜・菜の花・水。
ここが古都京都であることを踏まえると、いつも以上に美が割増される。
地元で創って、地元で楽しんで、でも余りに美しいから、他からも観光客が来る。
プラスのスパイラルにはまった山科疎水の道。春の桜の名所、きれいなところだよ。