ガンターズビルという地名を挙げたのに、名を下げるようなコメントが続きます。
ホテル缶詰出張から抜け出そうと悪あがきして、時間の空いた隙間で郊外へドライブを計画。
水がある景色へ、グーグルマップを見て閃いたのはアラバマ州ガンターズビル(Guntersville)。
大きな湖、レイク・ガンターズビルという水景があるね、きっと写真に撮る価値があるはず。
分かっちゃいたけど、そうだ、分かっちゃいたけど、特段何もありませんでした。
バス釣りの名所なのだろうが、写真とドローンを愛する僕には感じるものもなく。
アラバマ州ガンターズビル市(Guntersville city, AL)
人口8,000人ほどのローカル町 |
バスマスタークラシック(バス釣りのプロスポーツ)が 2014年に開かれたガンターズビル湖がある |
2020年1月、レイク・ガンターズビルでボート35隻が全焼する事故あり |
このページに「ガンターズビル」での検索訪問者が多いので、不思議に思ってちょっと調べてみると、
バスフィッシングの世界ではアメリカでもフロリダ州が聖地らしい。
南部アラバマ州も気候がフロリダに近いし、ガンターズビル湖の大きさはかなりのものでボートを数多く見かけたから、
そう言われればガンターズビルがバス釣りの名所であることは納得できた。
カメラマンにとっては魅力乏しい場所でも、フィッシングする方には垂涎のお楽しみ場所になる。
そんな裏腹なものね、人生も世の中も。
良さそうな水景を見つけたらドローンを飛ばそうと、運転しながら脇見までしていたのに、そもそも強風過ぎてドローン飛行なんてムリ。
PLフィルターで青空を強調したテネシー川の写真は撮れたが、だからといって何でもなく。
ガンターズビル市内やガンターズビル美術館へグルグルとドライブしていたが、一眼レフカメラを本気で向けたくなる被写体には乏しかった。
しばらく前に「何も得れなかった日曜日ドライブ」という体験をした。
まるで、その時の再現。
1ミリぐらいは何か得られたはずというか、「何もなかった日と思い出を得た」という逆説的な、
ある意味詩的な記憶になった日、ガンターズビルであの時を再現したのだ。
温かい日なら、湖のほとりをランニングできたのかな。
夕暮れ時なら、サンセットを水面越しに美しい写真が撮れたのかな。
季節を変えれば、時間帯を変えれば、何か条件が異なっていれば、美しい写真や得難い体験ができたのかもしれないね、ガンターズビル。
だがこの日は得るものが皆無に近かったよ、こうしてガンターズビルで費やした僕の数時間をせめてこの詩的日記に残しておこう。