京都には神社仏閣と重ねた桜名所は数多くあれど、それとは一味違う桜名所が蹴上インクライン。
滋賀県大津市から、琵琶湖疏水第1トンネルを通って蹴上まで大量の水が流れてくる。
蹴上疏水のトンネル出口に桜、この日は桜吹雪でした。
疏水から船を上げ、インクライン(傾斜鉄道)で陸送して、南禅寺まで船を運んだ。
そのインクラインの左右が、現代では桜の名所になっている。
水の流れを桜は相性がいい。
でも桜の名所、写真撮影スポットすぎて、満開の日中では人のお姿が多過ぎる、なかなか撮れません。
京都の水は琵琶湖疎水によって支えられている、そのお話は冗談ではなかった。
580mほどのインクラインを下っていく、足元に気をつけながら、桜を眺めつつ。
南禅寺船溜まで着くと、やはりここも桜スポットだ。
南禅寺船溜、この広さはもう港。
そして再び船は出る、桜に見守られながら。
平安神宮から南禅寺船溜を見る、桜並木が素晴らしい。
琵琶湖疎水と桜のコラボが見える蹴上インクライン、京都の桜名所のひとつ。
2013年撮影
廃線が観光場所になっている、京都の景色にすっかり溶け込んだインクライン。
琵琶湖からつながる疎水がすぐ隣に流れているのに、インクラインの方が主役だ。
鉄路の上を歩く不思議体験、両脇には桜並木。
京都市内で水が使われ、水力発電、水運もあった琵琶湖疎水。
役目を果たした後、観賞用に価値も見いだされるのは悪くない第二の人生ね。
並走するインクラインと琵琶湖疎水、どうしてもインクラインの方が目立つ。
線路の上は歩きにくいのに、みんなに愛されて。
蹴上のインクライン、また別味の京都の桜名所。