好きな寺院には季節を変えて再訪したくなる、大原の実光院もそのひとつ、僕の再訪リストに入っていた存在。
秋の紅葉シーズンにまた訪れました、やはりお隣の宝泉院がメインで、その次に実光院を回ることになります。
変わらず落ち着いた佇まい、訪れている人も少ないから、この額縁庭園と抹茶をいただき、深呼吸タイム。
雨上がりの庭園、石畳と紅葉が雨に濡れてキレイでした。
小額を払って抹茶をいただく、周りに誰もいない中でいただくと、なんだか昔の京都、本当の今日に来た感じ。
苔にかかる朱色が秋を意味している、大半は緑の世界でも。
11月25日は大原にしてはもう紅葉おしまい?かと思ったけど、ピークの終わりぐらいでした。
庭園を散策して、秋らしい場面で写真撮影を楽しむ。
2回目の実光院も素敵でした、大原に来た時には私は必ず実光院の門をくぐるのでしょうね。
2023年4月30日
それまで存在を存じ上げませんでした、実光院。
京都大原の宝泉院を出て、勝林院を横目に三千院方面へと歩いていく、そしてすれ違う実光院。
あれ?何だか素敵な気配を感じるなと気が悟るので、実光院を拝観。
この緋毛氈(赤い絨毯)のある額縁庭園をほぼ独り占めできるのが実光院の素晴らしさだった。
観光用よりは実生活寄りの額縁庭園というか、どこかカジュアルで、シンプル。
身構えることなく呼吸をできる気がしましたよ、実光院さん。
そもそもは、大原寺勝林院の塔頭の一つとして、宝泉院と同格だったのが実光院。
それはレベルの高さも納得というもの。
一通り写真を撮り終わると、私は抹茶をいただきながらそっと目を閉じた。
だって平和で静かな空間なんだもの、誰もいなかったし。
シンプルな素材に、左右対称で、色使いにはセンスがあって、レベル高い作品。
飛んできた小鳥が、格子にぶつかって床に落ちた、ダメージ受けているらしい。
あえて何もせずに自然のままにしてあげる、そのうち回復するといいな。
20mmの広角レンズで撮る緋毛氈&額縁庭園、こんなの贅沢なんです、京都中心部の寺院ではなかなかできないのです。
撮る素材は数限られるけど、ゆっくりと時間かけて撮影できる余裕がある分、何だか心落ち着く。
日本庭園を見ても何がどう違うか僕には分からない、ただ昔ながらのものがあることしか伝わってこない。
心からの一服、と名付けたくなる写真が撮れた、食べるのでも飲むのでもなく、被写体としてのお抹茶セット。
小道の配置が素敵、石が続くステップ、奥に見える木戸、新緑の輝き。
雨上がりの大原、まだ雫が残っていた。
予想していない、そしてなんとも素敵な出会いになりました、実光院の緋毛氈+額縁庭園。
次はいつになるのでしょうか、先は読めないけど、季節を変えて再訪する光栄に預かることでしょう。