日本帰任前の最後の週末は、これといってやることがなくなった。
「今、自分のためになることは何だろう?」と真面目に考えて、
土曜日はケンタッキーバーボン工場巡りをすることにした。
Four Roses(フォーローゼス) | △ 規模が小さめ |
Heaven Hill(ヘブンズヒル) | ○ ショップが充実 |
Willett Distillery(ウィレット・ディスティラリー) | ○ ショップはミニだが、敷地内全体がお洒落 |
Lux Row Distillers(ラックス・ロウ・ディスティラーズ) | ○ 敷地内全体がお洒落 |
Bardstown Bourbon Company(バーズタウン・バーボン・カンパニー) | △ レストラン風、ショップもあった(高級品) |
Wild Turkey(ワイルドターキー) | △ 有名だがショップも規模も小さめ |
Castle & Key Distillery(キャッスル&キー・ディスティラリー) | ○ まさかのお城バーボン |
Woodford Reserve Distillery(ウッドフォード・リザーブ・ディスティラリー) | ○ 敷地内全体がお洒落 |
半日でこんなに回ってしまった。
どれも外観とショップ巡りだけで、工場見学には僕は興味を示さない。
一言で言うと、バーボン工場には独特の美と文化が息づいている。
工場や建物の写真を撮るだけで、他にはないセンスを感じる。
ケンタッキー州でこれと似たようなものを感じたのは、街の夜景・競馬場かな。
途中の道、馬牧場の風景は心に染みる、雨だったのも尚更。
VIPお土産用のバーボンを買い、懲りずに自分用のワイルドターキーバーボンも買った。
特筆すべきは初訪問だったキャッスル&キー・ディスティラリーで、
なんと古城風の建物になっていたこと!お城とバーボンの相性がとても良い。
確かな美学に触れた思いがして、僕のアメリカ最後の冒険旅は終わっていった。
仕事はすっかり片付いた。
もう僕が全面に立ってやることはないし、引継ぎもミニマム中のミニマム。
仕事を引き継ぐにあたって、自分の中の合格ラインを上回ったところに
着地するのが目に見えているから、自分に納得してこの仕事場を離れることができる。
それにしても不愉快にさせてくれる上、永遠にセンスないところに留まっている下、
僕が責任を負う範疇にはないが、今後しっかり継続できていけるか疑問を感じる。
机の中とかも整理して、もう気持ちは次に向かっている。
次の仕事はひょっとして久しぶりに軽めのポジションになるかもしれない。
まだ勝手なことは言えないが、全方位に僕の目を行き届けなくてもいいのかな。
日本では組織力、海外では個人の力と言われるが、そういう意味では細部まで僕が関与して、
難しい事もマネージャーらしく「なんとかする」ことができた。
僕も大人になったものだ、としみじみと感じる。
家ではヒットが多い記事に絞って文字数を増やす作業。
早速効果が出てきたので、これだ、この方法が近道だ、と計画的に実行中。
Twitterのフォロワーが2,000人を越えた。
自分が何もしなくてもフォロワー増えていくTwitterは面白いな、
これから加速度的に上がっていくかもしれない。
この引越しを機に、一層の断捨離を行った。
人生の半分ぐらい?を過ぎたから、これからはシンプル&ミニマムライフでいくつもり。
火曜日の引っ越しに向けて、日曜日は最後の引越し準備。
スーツケースに物を詰めて、コロコロにカメラ一式を入れると満帆になった。
準備が整ったのは嬉しいが、スーツケース2個+コロコロ+メッセンジャーバッグはかなりの重量になるのでは?
ダラスと成田空港でお気軽な空港散策することはできないのでは?という心配が生まれた。
いよいよ最終日&引越し&ホテル暮らし&フライトの週になる。
帰任確定の前にあったアメリカへの未練が完全に立ち消え、今や早く日本に帰りたい一心に。
2017年7月29日
バーボントレイル巡りの写真 ケンタッキー州の観光名所・蒸溜所
さらに一歩、前へ出ようと思った。
今に不足があるわけでもないけど、忙しさにかまけて新味への冒険を怠っていた。
下戸なのにバーボンを買い、10倍に薄めると心地良く飲めると知った。
だから、ジムビーム、ワイルドターキー、ウッドフォードリザーブとバーボントレイルを周って
形から入るためにお洒落なグラスを探して、結局ジムビームのものに落ち着いた。
ジムビームの定番バーボンも買ったが、今あるワイルドターキーと合わせて飲み干すのは何か月先になるやら。
ブルーグラスアウトレットでデザイン系シャツを。
これでさらに一歩、僕は前に踏み出せたかな。
夜中に灯りをミニマムにして、バーボンを大量の冷水に溶かし、デッキで味わう。
平井堅さんのEven Ifはバーボンの曲だ。
忍び半蔵は、点と点だったのがようやく線になった。
何重を線を厚くし、磨きを幾度もかける。
完成はまだまだ先、バーボンの力を借りて書いてみるか。
2017年8月17日
ウッドフォードリザーブ バーボン工場見学ツアーの写真
センスを磨きたい、この一心で訪れたウッドフォードリザーブ バーボン工場。
ケンタッキーバーボンの老舗、格と品を感じる佇まい。
実用性よりも美しさと文化を工場に取り入れているの?
これがブランドを育てるということ?
トウモロコシと麦の香りが甘く、強く、大人に薫る。
もう僕はダメかもしれない、酔いでもセンスでも。
出来立てのバーボンが詰まった樽がレールを自動で転がる。
マリオブラザーズのゲームの世界、ジャンプしたい!
歳月を待たされ、熟成中のバーボンたち。
何もしないシンプルな時間がセンスを育てるのだろうか。
半自動化されたバーボン工場、見学しているだけで楽しく、ケンタッキーのバーボン文化に触れた気がした。
生来素敵な横顔と大きな目を忘れない、もれなく全員参加での試飲ではチョコレートとバーボンを交互に舐める。
ウッドフォードリザーブの美学を自分に取り入れて、僕はもっと大きくなりたい、カウントダウンの悲劇に負けない強い心を。
ジムビームのバーボン工場、アメリカ・ケンタッキー州の写真
アメリカ・ケンタッキー州のクラーモントという田舎町に、ジムビームのバーボン工場がある。
工場見学ツアーが始まるメインオフィス前の像
ジムビーム工場敷地内は、美術館のような構え。
バーボン文化はアメリカ人の誇りなのだ。
ドローン空撮してみたジムビーム・バーボン工場
ケンタッキー州らしく、馬の文化も取り込んで。
ジムビームのバーボン工場、シンプルだか訪問の価値あり。
ケンタッキー州のバーボントレイルには、こうしたバーボン工場が点在。
大人の余裕を感じる、バーボン文化ということか。