日本100名城だという甲府城(舞鶴城)、ずっと気になっていたので訪れてみた。
だって、あの武田信玄の躑躅ヶ崎館の近くにあるけど戦国時代には全く名前が出てこないから、堅城なの?名城なの?が分からなくて。
復元された鉄門(くろがねもん)あたりで得心がいった、
ここは武田家滅亡後に徳川家康が甲斐国の治世のために新しく作った政治の城で、防衛より権威を見せる城か。
石垣遺構が素晴らしいのが甲府城、関ヶ原の戦いの前、まだ現役技術をしっかり持っている穴太衆による石垣積だとか。
今はお城アートとして美しいシーンをいくつも見せてくれる甲府城。
鍛治曲輪、随分と広いスペース、戦国時代に実用された曲輪ではない美しさ。
稲荷櫓を石垣越しに見る、威厳と美学が伝わってくる。
極め付けはこれかな、稲荷曲輪門を出る時にまっすぐに富士山が見えた。
偶然であるはずがない、詩的と平和を象徴する景色だと思うと、武田氏→徳川氏に移った成果なのでしょう。
本丸の鏡石、なかなかの大きさ。
この石垣の素晴らしさが、お城アートとして甲府城を100名城にさせてくれた。
石垣と新緑の木々が眩しかった4月おわり。
鉄門と石垣は素晴らしいね、人間ひとりふたりの力では到底敵わない鉄門突破、甲府城は威厳の城。