桜の季節は、出勤前の写真活動が気分良いね。
住宅街にある水無瀬川緑道公園の桜、いつもより早起きしてカメラを持ち出した。
川辺から見上げた桜と青空、このアングルは絶妙でした。
散歩する住民、学校へ向かう学生さん、挨拶交わしながら桜写真撮影。
そんな名を知られた豊田市の桜名所ではないのに、このクオリティ、もう十二分に。
川面の桜、水鏡。
普通の川と公園が、春のいっときだけこんなに美しく彩られる、日本人の心がここに。
愛知県豊田市で桜スポットを探しているのなら、水無瀬川緑道公園。
2020年3月31日
豊田市井上町と四郷町の境を流れる水無瀬川、
桜の名所となっている水無瀬川緑道公園を歩いて印象が強いのは、ここは桜の量と質が圧倒的だということ。
勝負の仕方は、ただ真っ直ぐなのだ。
右に左に技術を入れていくのではなく、ひたすら直線的な桜の質と量を重ねて、小細工なしに桜の美しさを押し出してくる。
そんなイメージを、水無瀬川(みなせがわ)緑道公園、この豊田市の春の観光スポットに感じる。
温泉で言えば湯量の豊富さでアピールしてくる王道派で、意外な周囲の景色との異世界感で魅せようとはしていない感じ。
桜にも性質というかジャンル分けがあるが、例えば神社仏閣との和様調和で桜の美しさを引き出すタイプではなく、
夜桜の妖艶さで落とそうとするのでもなく、日中の明るい桜ピンク色を重ねて重ねて、
ただ清楚な美しさだけで、水無瀬川の桜は輝いている。
何年間か桜満開時に通っているが、毎年同じような咲き方で、
もっともその咲き方が魅力的なのであるが、単純と言えば単純な桜なのだ。
分かりやすいのね、シンプルに真っ直ぐ咲いて、それでいて桜の密度が濃い水無瀬川緑道公園の写真は。
つまりは素朴で実直なスタイルの桜ということさ、水無瀬川では。
そこに割り算や掛け算というワープはなく、足し算と引き算という手作り的な美飲みがある。
白柳の白、菜の花の黄色との花同士の足し算と引き算があるだけなのさ。
分かりにくいポエムツイートばかりをずっとしてしまった。
僕がレポートしたい水無瀬川緑道公園の桜鑑賞シーンは、
1)散歩中のシニアたちと「おはようございます」の挨拶ができる
2)稀にいるカメラマンと会釈が交わすことができる
こんな所、大変にローカルでハートウォーミングな所。
普段使いの、ひねりのない、まっすぐ直向きな、混じり気のない、そんな水無瀬川の桜写真。
毎春、同じような写真を撮っているからって、水無瀬川緑道公園の桜に美がない?
それどころか、その真っ直ぐ鮮明な美しさを愛して、僕はこの桜の名所に通っているのだ。
井上町一丁目しだれ桜、この一本木の桜が近所の豊田市井上町にある。
猿投駅から北上するローカル線(既に廃線)の線路越しに撮ってみた桜の大木の全体像写真。
2020年3月31日
いつもは大きな一眼レフカメラを持って桜写真を撮りに来る水無瀬川公園。
ちょっと趣を変えて、飛ぶ花粉対策でゴーグル&マスクをしつつ、
水無瀬川緑道から井郷中学校を経て、豊田市運動公園までランニングをしてみようと思った。
毎年お花見には来ているし、ずっと前にこの水無瀬川緑道から北へ北へと走った思い出もあるね。
新しかったのは、この日は桜の散っている最中、いわゆる葉桜の時期だったという点。
ピンク色の天井と白柳が特徴的な水無瀬川の歩道、それがさくら色でもなく、新緑でもなく、
その中間点ぐらいになっているピンポイントの瞬間に走ることができた。
コロナウイルス影響で今は閉鎖された井郷中学校、その周りの自然はコロナに関係なく例年通り見事な桜並木。
足元のコンクリートには白い桜の花びらが無数落ちていて美しい。
豊田市運動公園の体育館から弓道場・ソフトボール場を回るが、溜池周りの桜が爽やかに思えた。
野球場と陸上競技場がある広い一帯にはソメイヨシノではない種類の桜も咲き、
この日は20℃ぐらいの好陽気に誘われてか、散歩する市民が多い。
でもコロナ影響で陸上競技場などの施設は閉鎖されていた。
春らしい景色を楽しみながら一定のペースでジョギング、滲み出てくる汗を楽しむ。
一通り豊田市運動公園内をぐるぐると走った後で、また水無瀬川緑道へと走り戻る。
もう一度、葉桜が綺麗な季節でしたね。
季節を絞って、本気写真を撮るのも、葉桜ランニングするのも、どちらも心地良い水無瀬川緑道での時間の過ごし方。
2020年3月28日
4年ぶりだから、桜の満開時を待てず、5分咲きで訪れてしまった水瀬川緑道公園の桜。
「久しぶりだね・・・」と橋の上から水無瀬川の桜景色を見て呟いた。
何も変わることがない景色だった。
10数年前から見知っているが、成長もなければ後退もなし、変化は乏しい。
ただ平和な住宅地の合間の水流、その両脇が公園になっていて、数多くの桜があって。
僕の最新のカメラ撮影機材で気合入れて写真撮ろうとしても、絵になる角度は決まっている、何かが新しい水無瀬川の桜写真は存在しない。
そういうことなのだ、不変の水無瀬川の桜写真、ずっと豊田市の桜名所。
今年の冬は暖かかったが、3月28日の朝時点では5分咲き、参考までに。
2016年撮影、豊田市井上町&四郷町の水無瀬川の桜写真
ここを豊田市の桜名所に挙げてよいか、ちょっと悩む。
水無瀬川は観光地ではないよ、地元の人たちのための場所。
豊田市井上町と四郷町の間、水無瀬川という小さな川の流れ。
その川辺が桜の季節になると、一年分の輝きを放つ。
お店はなく、夜桜準備はなく、特段の飾りはない水無瀬川。
あるのは、ただピュアに桜と桜と桜だけ、季節に目が留まらない人には何の楽しみもない。
早朝にカメラを構える僕に、散歩の地元の方が朝の挨拶をかけてくる、そんな平和な雰囲気。
井郷中学校が桜に囲まれる、学生さんたちは桜の水無瀬川が通学路だ、羨ましい。
水無瀬川緑地の桜写真 愛知県豊田市四郷町/井上町の花見名所
あるある、光栄な瞬間に全く気が付いていない時。
豊田市の水無瀬川緑地を歩いている中学生たち、満開の桜に包まれた春の朝。
こんなに美しい場面を歩く一分一秒、君は光栄だと思っている?
それとも満開の桜なんて若い君の視野には入ってこない?
自分が中学生の頃を思い返してみよう。
桜が開花した、散った、ということで一喜一憂した記憶がない。
入学式に満開の桜とともに写真を撮ったとか、なにか桜にまつわる会話をしたことを覚えていない。
一緒にしては失礼かもしれないが、水無瀬川を歩いて井郷中学校へと向かう学生さんたちはどうなの?
大人になった僕、一眼レフのカメラを持って、この水無瀬川緑地が年間で最も輝く瞬間を残そうとやってきた。
僕の目には、あでやかに、あざやかに満開を迎えた豊田市・水無瀬川の桜が入ってくる、美しい、とても美しい。
人生何十回目かの春、咲く桜を愛でて楽しめた、また来年お逢いしましょう。
水無瀬川の満開の桜写真、愛知県豊田市の隠れた桜名所
豊田市・水無瀬川の桜はのんびりしている。
どこに行ったって、満開の桜を自分一人で抱えきれないほど楽しめる桜の名所なんて見当たらない。
ところが水無瀬川の桜は自由人みたいなものだから、観客の数が多かろうが少なかろうが関係なく咲く。
都会に住む人たちから怒られそうなほど、自由に観光できるのが水無瀬川の桜の特長。
夜店も屋台も観光案内所もないが、あなたを目を楽しませてくれる桜がある。
一脚と一眼レフカメラを持ち、PLフィルターを回しながら写真撮影スポットを探す僕を、気に留める人もいない。
そのくせ道端にゴミが落ちていることもない。
地元住民の徹底した意識が水無瀬川沿いの桜を守っている。
豊田市に桜の名所は数ある。
だが、この平静を維持しているのは、水無瀬川の桜だけなのだろう。