私の中で忘れがたい城跡、それは丹波篠山城(ささやまじょう)、縄張が今のはっきり残っているお城。
現代にして往時の雰囲気を色濃く感じることができて、100名城に選ばれたのも至極納得。
ほとんど正方形の外堀と、本丸の内堀がしっかり残っている。
何より、外堀の出入り口3ヶ所全てに馬出があって、その馬出がほぼ現存している!
写真で語ろうとしても語りせないそのライブ感は自分で感じるしかないね。
私はお城の外周を走って全容を見ることができた、そして感じたのは丹波篠山城に残る当時のリアルさ。
三の丸から二の丸へ進む、鉄門・大書院への正面入り口、雰囲気がもう素晴らしい。
敵の進軍スピードを緩めるために、2回も道を曲げさせて、進路の先がどうなっているかも見せない。
この石垣の上から狙撃されたらたまらない。
大書院はお休みの日でした、天守閣がない丹波篠山城では大書院が主役級。
二の丸から本丸へ、天守閣はなくても、天守台がある。
高低差のない平山城なのに、恐るべき守りの堅固さ、計画された縄張の丹波篠山城。
天守台からの周辺景色、左の高い山は丹波富士とも呼ばれる高城山、波多野氏の八上城があったところ。
戦国時代は八上城によってこの地は統治されていて、関ヶ原の後で丹波篠山城が築城された、戦ない世の中には平山城がやりやすい。
本丸内にある青山神社。
内堀の犬走は太い、実戦のない時代だったからかな、築城を急いだのと、メンテナンスを考えてこの太さになったのか。
内堀の石垣と犬走、しっかり姿が残っている。
埋門(裏門)と石垣、ここも当時の様子が鮮明に伺うことができる。
私はカメラを持って内堀の周回を走った、予定にはなかったけど、丹波篠山城の美しさに酔って、走りたい願望を抑えきれずに。
篠山城下町に武家町が残っている。
土塁が残る南の馬出し、この保存具合に拍手。
歴史の散歩道から見た南馬出、なんだこの堀の大きさは。
圧巻は東の馬出、この馬出は私が見た中では最良だと思う、保存具合がすごいよ!
山陰道の要所の抑えとしての丹波篠山城、こんなに素晴らしい城跡とは知らなかった。。
派手さはないけど、縄張りの確かさを見ることができる遺構保存具合が素晴らしい。
心打たれる丹波篠山城、そして外周ぐるりと走って感じた感覚は忘れ難い。