白川郷での写真撮影なら、展望台からの一枚は外せない。
ちょっとした高台にある展望台、「荻町城跡展望台」とも「城山展望台」とも呼ぶ。
視点は高く、合掌造りが並ぶ世界遺産の里を俯瞰できる場所、この土地の支配者の山城だったというのも納得。
白川郷を紹介するパンフレットに使われる広告写真は、この展望台から撮影されたものが多い。
真冬の白川郷ライトアップでは、ここからの絵が最高の一枚になるのも高名、それは一体どんな苦労の先にある写真撮影?
2016年から、三脚使用可と禁止の場所が区分けされた。
14:00の段階でもうこんなに場所取りの三脚が並んでいる。
下の白川郷集落から見上げた超望遠レンズの写真がこれ↑、14:30の時点でもうカメラマンがスタンバイ。
17:30-18:00に来る最高の作品のために、寒風に吹かれても一眼レフへの熱情止まず。
15:30、ますますの人が集まっている。
マジックアワー(日没後の薄明り)と白川郷ライトアップが重なるわずかな瞬間のために。
これは↑マジックアワーではないけど、こういう夢まぼろしのような写真が撮影できるのが白川郷の展望台。
16:30、もう身動きが取れないほどの盛況。
向かって右が三脚可ゾーン、左が不可ゾーン。
本物の写真が一枚あれば、その一日は最高に充実してくれるんだ、だから何もかも犠牲にして、白川郷展望台まで。
一眼レフカメラとレリーズと三脚、時の移ろいも忘れて一瞬に駆ける甘い夢。
白川郷ライトアップ夜景写真撮影名所、一眼レフ撮影スポット
美しいものを、1つ、2つ、3つも重ねているのか。
白川郷のライトアップ、この夜景を撮るためなら多くをつぎ込んでも惜しくはない。
「3つ」とは、1に白川郷の合掌造り、2に夜景、3に雪。その企画力、実行力に感謝。
真冬の白川郷の夜はマイナスの世界だが、喜んでフルサイズ一眼レフと三脚を構える。
自然環境の厳しいところにこそ美しいものは宿る、というセオリーの通り。
お金と時間と気力を存分に注いだ白川郷ライトアップへの訪問、
だがしかし、僕の努力なんてこの世界遺産の前では小さな破片。
僕は鏡だ、今この時の白川郷ライトアップを写真に映す機械だ、
そんな使命感をささやかなプライドに、僕は撮影スポットを探す。
荻町城跡展望台からの望遠レンズ、合掌造りの目の前から広角レンズ、
その場の閃きに任せてカメラ設定をあちらこちらに変える。
わずか2時間しかない白川郷ライトアップ、時間管理しながら、
狙っていたスポットを回る、もう頭の中は興奮で真っ白。
夜景撮影の名所を幾つか知っているが、白川郷ライトアップは最高峰もよいところ。
出逢えて良かった、またカメラかレンズの装備を変えて再挑戦したい、
日本の美を感じた白川郷ライトアップの写真でした。
白川郷・合掌造りの紅葉写真
「古いものが新しい」の言葉を体現しているのが、白川郷の合掌造り。
11月初旬、すでに白川郷は紅葉シーズン、白川スーパー林道は紅葉ピークだとか。
7年前、ハネムーンで初めて訪れた白川郷、合掌造りの民宿に泊まった。
4月下旬だというのに高山市から途中の360号線が積雪で通行止め、まさか?と驚いた。
合掌造りの家が現代に残っていること、その古さ・新しさに強烈なインパクトを受けた。
何度目かの白川郷・五箇山、やっと一眼レフで撮ったから心が落ち着いた。
感動をくれた白川郷への恩返し、僕にできるのは白川郷の一瞬の美を残すこと。
写真スポットにはカカシさんなんか飾っちゃって、これも古さと新しさの融合。
紅葉に浮かれるのは僕だけさ、冬支度を本格的に始める季節なのだろうか。
古さを魅せる新しさ、この言葉に尽きます、白川郷合掌造りの写真。
山奥に潜むオンリーワン、白川郷は世界遺産登録に相応しい場所。
五箇山合掌集落の写真、越中観光
五箇山の合掌集落を写真に撮る。
相倉集落を歩き始めると、飛騨・越中の山麓に合掌造りの家が本当にあった。
なんという厳しい自然環境に住んでいる人々か。
長い冬は雪に交通を防がれ、短い夏になっても、移動しようとすれば山谷が邪魔をする。
先人たちはどうして、どうやってこの土地で住み着いたのか。
平家の落人たちが、源氏や木曽家から逃れて住み着いたという伝説がある。
それだと納得できるよね。誰もあえてこんな厳しい環境に住もうとはしないだろう。
自然が美しく、恵みが豊かで、僕のような人が一種の憧れを抱くとしても。
地元の名物、トチ餅はなんとも素朴な味。
他所の味と比べると印象には残らないが、昔からの食べ物を味わい、美を見つけ出そうとする試み。
白川郷との違いが見えるようだった。相倉集落でも、菅沼集落でもそう。
五箇山こそ、本当の秘境で、観光地には成りきれない場所だろう。
歩いていても観光地の華やかさはなく、実直に生きている人々の息遣いが漂っている。
写真に撮っても決して美しいとは感じない、生活の場だから。
合掌造りの家は絵になる、田園風景の中の茅葺屋根は現代人からすれば非日常。
でもここを世界遺産登録にするって、どうなんだろう。
観光地にもなり切れないし、マイペースで佇む合掌造りがお似合いだよ。
大雪に包まれる菅沼集落は見てみたい気がする。
茅葺屋根の家に灯りが灯る夜、雪の静けさと共に歩いてみたい。
それは美しい瞬間なんだろうな、と思って車を走らせていたよ。