古戦場訪問はロマンとスリルに満ちている、血生臭い人間の営みがあった場所だとしても。
賤ヶ岳古戦場は、羽柴秀吉が柴田勝家が織田家後継者争いをした場所ね、こんなに景観美しい場所で。
滋賀県長浜市木之本町にある賤ヶ岳を、余呉湖の南にある「七本槍の地」登山道から登る。
ロープウェイもあるけど、当時の足軽たちの気持ちを感じたいから自分の足で上がる一択。
織田信長(No.1)と織田信忠(No.3)と明智光秀(No.3)亡き後、
柴田勝家(No.4)と羽柴秀吉(No.5)の二人が権力争いをして、この賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉が勝利した、
私の中ではそういう賤ヶ岳ストーリー。
登山口から賤ヶ岳山頂を目指して歩き始める、新緑の頃だから緑が眩しい。
標高421m、1時間足らずで山頂まで、途中の切通しが堀切に見えて仕方がない。
山頂の展望台からは余呉湖と琵琶湖が見渡せる。
こんなところに賤ヶ岳城というか、賤ヶ岳砦が築かれたのか、景色を楽しむべき場所が戦いの舞台に。
小谷城方面(長浜市)を眺める、田畑と小山、キレイな近江のいつも。
賤ヶ岳古戦場に咲いていた野花、亡くなった戦人たちへの餞。
琵琶湖が淡い幻のように視界に入ってくる、これを見ながら命をかけて戦ったというのか。
賤ヶ岳山頂から尾根沿いに大岩山(中川清秀の陣)まで繋がる。
この場所を、佐久間盛政の隊は夜間移動して、大岩山砦の中川清秀を奇襲したのか。
上の写真、余呉湖の左上にあった柴田勝家軍の陣を夜出発して、余呉湖西側を歩き、賤ヶ岳を登って、右下方向の大岩山砦へ。
真っ暗な中での進軍、恐るべき命と命とのやり取り。
土地勘というか、その場の雰囲気に触れることができて、賤ヶ岳の戦いの怖さ・暗さが自分の中に入ってきた気がした。
登山道も賤ヶ岳山頂も美しい、カメラを持って楽しいフォトウォークなのに、実は凄惨な賤ヶ岳古戦場跡。
余呉湖畔の緑リフレクションまでもが美しい、私は平和な時代に生きているようだ。