2023年4月8日
正式オープンから5日後の土曜日、イオンモール豊川の開業をお祝いする気持ちを抑えられず、私は豊川市に向かっていた。
音羽蒲郡ICから1号線をまっすぐ、1回左折すると、すっかり出来上がったイオンモール豊川の建物が見えてくる。
4月4日の火曜日にオープンして以来、初めての週末を迎えた朝なのに、10時時点では駐車場直前でも道路渋滞は発生せずでした。
1年半前、この記事の下の方に建設工事中の下見写真があるけど、あの時と同じ豊川市白鳥の交差点。
スズキ自動車の工場跡地を連想させるものもなく、左右に広いイオンモールの建物と広い駐車場が見えてくる。
驚いたのは、一部だけだが屋根付きの駐車場があるということ!
他のイオンモールで見たこともない工夫。
お昼過ぎになると、国道1号線から豊川市白鳥の交差点への一本道に渋滞ができていた。
と言ってもそんな酷いものではない、信号待ちと駐車場のゲート待ちで生じてしまうもの。
長閑な豊川市の平野に、突然の巨大なイオンモール豊川、そして建物の中は本当に広い。
いきなり一流のショッピングモールが豊川市にできた(豊橋市を一気に抜いて!)
パッと見る限り、豊川市民病院の交通を阻害するようにも思えなかった。
上の写真の正面は豊川市民病院の立体駐車場、確かに両者の距離は至近ですけど。
西三河地方で最新最大のイオンモールが豊川市にオープンしました、とても嬉しいことですね!
ダカフェが、イオンモール豊川のなかに入っているではないか、ユニクロさんの目の前に。
若手経営者と若手スタッフが頑張っている感じのダカフェ、お味も立派なものです。
イオンモール豊川に安らぎを与えてくださるダカフェさん、そのお味で。
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イオンモール豊川オープン動画を、YouTubeにあげました!
2021年9月、イオンモール豊川白鳥のオープン予定地に行ってみた。
解体が終わり、整地にかかったばかりだから、イオンモール豊川白鳥のカケラも何も見えないけれど。
2023年4月以降のオープンを待ち焦がれるあまり、現場に足を運ぶのもイオンモールファンとして仕方ない行動。
ほら、まだ影も形もあるわけないってね、ただ広大な更地が広がるのみ。
逆を言えば、これだけの土地があればイオンモール豊川白鳥の建物はもちろん、広い駐車場も確保できるだろう。
特筆すべきは2点。
1)イオンモール豊川白鳥、という名称になっている。「白鳥町」がこの予定地の住所。
2)事業の期間は令和5年4月30日まで。2023年4月にオープン?ゴールデンウィーク明けの2023年5月にオープン?
豊川市民病院がドーンと構えている、救急車が通るなら緊急走行になるから、例え渋滞しても道を空ければ良い。
赤いテントは木下大サーカスが、豊川公演で八幡駅に来ているから。
白川沿いに咲く秋の彼岸花、ボケて映っているのは豊川市民病院。
外堀のごとく、イオンモール豊川とそれ以外を隔てるのが白川の水堀。
わずか3-4kmの距離にイオン豊川があるが、まぁ関係ないか。
なかなか老朽化したイオン豊川(旧サティ豊川)、佐奈川沿いの彼岸花を一緒に撮影してみた。
さすがは自動車工場跡地、見事に平坦だから、時間はかかるにせよイオンモール豊川は建て易いかな。
菟足交差点から見たイオンモール豊川白鳥オープン予定地、あなたの開業をひたすら願って待っている。
イオンモール豊川は、豊川市にとって大きな冒険。
開業検討にあたり、未来都市計画マスタープランを一気呵成に進めようとするのは分かるよ。
全体像を見ると、大きな決断を迫られている豊川市の未来の課題に対して、
確かにイオンモール豊川のオープンは大きなチャンス、課題への有効な対策なのだ。
愛知県豊川市は、戦前から工業地域として個性を出してきた地区。
コスト優先で工場の海外移転が進む中、豊川市も例外に漏れず、閉鎖された工場がいくつも出てきた。
象徴的な例として、二輪車を製造していたスズキ豊川工場が2018年7月に稼働を停止した。
その跡地に、イオンモール豊川がオープン計画されているという皮肉。
お隣の豊橋市も同じく工業が廃れつつある状況だが、
豊橋市は東三河の中核都市であり、豊川市の人口の2倍の規模だから、体力はまだまだ残っている。
すると、更なる時代の推移と共に、真っ先に豊川市が経済的な尻つぼみになるリスクがある。
いくら豊川市が歴史のある豊川稲荷の門前町であり、
愛知県内の「豊」がつく市の最古であろうとも、誇りだけでは街の活性化は叶わない。
時代は豊川市に何かしらの転換を要求しているのだ。
大都市の市内中心部に大型商業施設を造らず、
隣接する市のやや郊外に造って、人の動きの一極集中を緩和するテクニックは定番。
そのロジックでいくと、豊川市は豊橋市の需要を支えつつ、
したたかにお金の動きを吸い上げる絶好の位置にないか。
豊川稲荷だけでは個性が足りないのだ。
もう1つ、できれば現代事情に即して、目に見えてお金が回る仕組みが欲しい。
そこで産まれそうなのが、イオンモール豊川。
一般的に、イオンモールが1つできれば、2,000名前後の新規雇用が生まれる。
ちなみに、スズキ豊川工場の従業員数は500名前後だった。
1971年から47年もの間、豊川市に経済効果を生んでくれたスズキ豊川工場が
ぽっかりと穴になったら、何でどう穴埋めすれば良いのだろう。
人数での単純比較はできないが、それだけの経済波及効果があるのが、イオンモールなのだ。
・スズキ工場の巨大な跡地がぽっかり空いて、交通の便も申し分なし |
・イオンモール豊橋はないし、オープン計画もない |
・豊川市の経済には何か個性が必要とされている |
状況は、プライムツリー赤池のある愛知県日進市、ららぽーと東郷のある愛知県愛知郡東郷町、
イオンモール長久手&イケア長久手の愛知県長久手市、アイモール(イオン)のある愛知県みよし市、
イオンモール岡崎のある愛知県岡崎市、どれも似ている。
周辺の巨大都市の経済規模に飲み込まれてしまわないよう、
「何か」の手を打って自分たちの自治体を守ろうとする、
その心強い用心棒がショッピングモール、とりわけイオンモールなのだ。
イオンモール豊川の基本情報
オープン | 2023年春 開業予定 |
店舗数 | 200店舗以上を期待するよ イオンモール岡崎は210店舗弱 |
敷地面積 | 150,000m2 イオンモール岡崎の1.5倍? |
駐車台数 | 4,000台 イオンモール岡崎と同等? |
千載一遇の機会、と関係者がイオンモール豊川に飛びつくのは分かるし、
あながち間違った判断とは思わない。
時流にあったタイミング、巨大な工場跡地、イオンモールさんの乗り気。
イオンモールとて、2022年前後には東海地方だけでも、
イオンモール土岐・イオンモール名古屋駅前則武新町と、新規オープンモールの計画がある。
隣の隣の岡崎市本宿には三井アウトレットパーク・岡崎本宿アウトレットの
オープン計画だって噂されているし、様子見を決めこんでもいられない。
時期尚早と諫める方もいるだろうが、問題を将来に先送りしても状況が好転されないことだってある。
イオンモール豊川は、豊川市民病院に隣接することになる。
救急車がイオンモール豊川の買い物の交通渋滞に巻き込まれて困らないか?
というコメントはごもっともだが、俯瞰すればそういう環境下もやむなしと吞み込める。
全ての良いどころ取りはできないから、どこかで割り切りも必要だろう。
人口 | シンボル | |
豊橋市 | 37万人 | 地方中核都市 |
豊川市 | 18万人 | 豊川稲荷、イオンモール豊川 |
蒲郡市 | 8万人 | ラグーナテンボス、温泉 |
田原市 | 6万人 | トヨタ工場、伊良湖岬の観光 |
決定打を見つけた。
スズキ工場跡地は工業地域であり、工場しか建てられない決まりになっている。
そこにどんな理屈でイオンモール豊川が開業できるのだろう?と私は心配していた。
なんと、豊川市はその用地の「用途地域を変更する」という裏技を繰り出したのだ。
例えば住宅密集地に、突然工場ができたら住民は困る。
その反対もしかり。
それなのに、スズキ工場跡地の周辺には現在も工場がいくつか並んでいるのに、
色々なしがらみを断ち切って、とてつもない大きな判断で、
土地の用途ルールを変更してまで、イオンモール豊川をウェルカムしているのだ。
本気さを感じる、イオンモール豊川。
攻め方は良いと思うよ、強い意志を持って進めていって欲しい。
早くて2023年春になるだろうそのオープンを、温かく見守っているよ。
イオンモール豊川 = イオンモール東三河。
営利目的の企業ならば野望は大きく、豊川市民のショッピング需要のみならず、
東三河全体の買い物客層を独占してしまえばいい。
その昔、徳川家康公は三河国を統一した時、東西に旗頭を置いて統治させた。
東三河衆は、吉田城の、酒井忠次。
西三河衆は、岡崎城の、石川数正。
現代もそのまんまじゃないか。
西はイオンモール岡崎が2000年からオープンしている。
東は、永らくイオンモールの城はなく砦レベルだったが、
2022年にようやくイオンモール豊川がオープン予定。
これで三河を東西で牛耳るイオンモール体制が整う。
東三河の人口77万人、西三河は人口157万人と随分差が出ている。
希望は大きくだったね、イオンモール豊川は東三河の統治だけではない。
なにしろ「イオンモール東三河」なのだから、東三河を代表して、
隣国・遠江国の引馬城(浜松市)の人口80万人を商圏視野に入れようではないか。
イオンモール豊川のオープン計画を聞き、嬉しい気分になっております。
最短で2022年下期の開業を予定しております、というご発言。
まぁショッピングモールのオープンスケジュールに遅延は確約されているものと決めつけると、早くて2022年、それが2023年にずれ込んでも何の不思議もない。
東京オリンピック前後の建設費高騰で、当初2020年に計画されていたものが半年なり1年なり遅れて建設され、その後ようやく建設費高止まりが終焉した後なのかな、現実的なイオンモール豊川のオープン計画は。
そんな邪推で失礼。
もっと盛り上げたいよ、イオンモール豊川のオープンを。
せっかくなら、毛並みの違う他のショッピングモールとのコラボというか、相乗効果を妄想してみた。
それは、岡崎本宿アウトレットとのネットワーク化。
だいたい、三河地方でも東の方は人口も多くはなく、それに伴って商業施設も多くはない。
2019年現在で新規オープンが計画されている2大のものは、イオンモール豊川と、岡崎本宿アウトレット。互いの距離は、13km、車で25分。
それなら近い、互いの近隣渋滞というか交通集中を適度に離した距離感。
ショッピングモール観点では協業他社である2社だろうが、
東三河に同時期に新規参入する2社になるのならば、タッグを組むのも一手だ。
どんな提携ができるかな、2つの間を無料シャトルバスで結ぶ?
共通のポイントカードや商品券を作る?
広告を共有して、2つセットでオープンしたことをアピールする?
夢見る僕の脳裏に、そこで衝撃が走った。
あっ、忘れてた!!
岡崎本宿アウトレットの北西に、「イオンモール岡崎」があったのでした!
それも岡崎市・豊田市では最大のショッピングモールで、かつ1988年以来の古参。
岡崎市民からすれば、岡崎城同様、地元の旗本に近い存在か。
同じ岡崎市の商業施設なのだし、岡崎本宿アウトレットが提携すべきはイオンモール岡崎か。
むしろ、イオンモール豊川と岡崎本宿アウトレットは、商圏を奪い合う間柄。
イオンモール豊川とイオンモール岡崎の距離は、23km・45分とまぁ普通。
いやぁ、イオンモール同士の豊川と岡崎で、岡崎本宿アウトレットを挟撃する作戦かもしれない。
振り出しに戻り、イオンモール豊川のオープンを無心で待つことにした。
何も得られないイオンモール豊川についての愚考となった。
豊川イオンモールが2022年以降にオープンするというので、
広告宣伝塔になってくださりそうな有名人を調べてみた。
イメージしていたのは、イチロー選手が子供の頃から毎年参拝されていた豊川稲荷。
さすがにイチロー選手のお名前をお借りするのは恐れ多いので、他の方を探してみる。
それが、あまりいない。
現在もご活躍の「あぁ、あの方!」という人は何名かいたが、僕のチョイスにはひっかからず。
ついには戦国時代の有名人「山本勘助」「鳥居強右衛門」にたどりついた。
山本勘助は、武田信玄公の名軍師として知られるが、どうも実在したかも怪しい。
鳥居強右衛門は、長篠城を救った孤高のトレイルランナーというと格好いいが、普通の足軽。
駄目だ・・・豊川イオンモールとの接点はきわめて薄い・・・。
まさか、侍姿の両士が豊川イオンモール内を歩いてキャラクター化したら盛り上がるだろうか?
「戦国時代コスプレイヤーがショッピングモール内を練り歩く」のアイディアは、
岡崎本宿アウトレットにこそ相応しく、インドアの豊川イオンモールとは相性が微妙。
歴史ネタは駄目か・・・。
しからば、旧東名高速を再発見する、という名目はどうか。
新東名に人気が流れて、今後の物流・人流が心配な旧東名高速道路。
でも豊川ICから豊川イオンモール予定地は7.7kmと近くない。
赤塚PAからなら、直線距離で3.3km。
もっとも、赤塚PAにはスマート出入口機能はない。
ところで、赤塚山公園には鳥居強右衛門の顕彰碑がある。
この御仁の並々ならない義侠心とランニング力で、
豊川イオンモールに光が差し込むような気をどこか感じている。
豊川イオンモールができるのなら、何を象徴にするのだろう?
記憶に新しいのは、常滑イオンモールの世界最大の高さ7メートルもある招き猫で、
地元の常滑焼でできている。
地元産であることが大事で、かつ大きさというシンプル・分かりやすいもので
愛嬌のあるキャラクターを前面に出している。
もちろん、豊川イオンモールなら素材はある、招き猫に匹敵するものが。
豊川市といえば、豊川稲荷。
豊川稲荷といえば、門前そばや豊川いなり寿司もあるけど、きつね様でしょう。
金運があがるという霊狐塚、なんだか愛らしいパワースポット。
芸なく「世界最大の狐さま、高さ10メートルを作る」ということじゃない。
豊川稲荷の狐塚には千体のきつね石像があって、見る者を圧倒する。
それだっ! アイディアとして、豊川イオンモールの中に、ミニ豊川稲荷ができないか。
門前町のお店、できれば門前そばや豊川いなり寿司を提供してくださる地元のお店を豊川イオンモール内アーケードに数軒でいいので出店できれば。
それを越えたらお参りのできる豊川稲荷があって、ミニ千体きつね塚がある、と。
そんな勝手なことを言って、地元のご理解は得られるかって?
まぁそこが課題だよね。
きっと何か困りことがあるのだろうから、両者が話し合って、豊川市全体を盛り上げるような企画につながれば嬉しいのだけど。
地元の祭りに協力するとか、豊川イオンモールがいかに本業と関係の薄いところに踏み込むかだろうか、荷が重いに違いはないが。
良い意味で、目の付け所がイオンモールだね、豊川イオンモール構想。
まさかのぽっかり、ショッピングモール空白地帯を見つけた。
- 豊橋市、人口37万人
- 豊川市、人口18万人
周辺市も合わせると75万人級である、愛知県南東部。
その中核都市・豊橋市には、イオンモールなどの大型商業施設がない。
愛知県には11ものイオンモールがあれど、南東部には1つもない。
岡崎イオンモールが東寄りにあるが、豊橋市からは30km1時間の距離感。
ユニー(アピタ)が強いイメージの愛知県、実はイオンモールのほうが更に優勢なのだが、
そのイオンモールですら豊橋市一帯には出店していないという事実。
豊橋市には大きなイオンがない。
イオンモールではない、通常の「イオン」なら、イオン豊橋南店がある。
それとは21km30分離れた、豊川市の豊川市民病院に隣接したスズキ自動車工場の跡地、
名鉄豊川線・八幡駅そばに2023年以降の開業計画がされているのが、豊川イオンモール。
もちろん、豊橋市にショッピングモールがなかったはずもない。
豊橋市内の複合商業施設・ホリデイスクエアにあったイトーヨーカドー豊橋店は、
実に38年もの間、豊橋市民の人気を受けていた。
時代の流れと共に、2017年1月9日に閉店し、今は跡地にメガドンキがある。
スズキ自動車の工場が閉鎖されると、その跡地に手を挙げたのがイオンモール。
豊川イオンモールで、豊橋市一帯のショッピングモール需要を一気に取れる地理にある。
強力な古参ライバルも去った後だし、豊川イオンモールは好機の極みだ。
北東4.5kmに「イオン豊川」があることは、まぁ仕方のない重複。
イオンモール常滑やイオンモール岡崎以上の、愛知県最大級となる豊川イオンモールをオープンさせることで、
愛知県南東部のニーズを確実に、一気に、掴もうとする豊川イオンモール。
ビジネスの隙間が空いて、好機が降ってきたら、すかさずそこに投資をして、
しかも他社が金輪際太刀打ちできないようなレベルのものを、イオンモールは計画した。
豊川イオンモールという、まぁ地方ショッピングモールの出来事なのだが、
確かな商機への戦略を感じて、思わずこうしたノートを取った次第さ。
豊川イオンモールの屋上から撮った夕日写真、豊川市とイオンモールの存在を祝福してくれているのでしょう。