美ヶ原高原をランする喜び、それから贅沢。
夏の冒険トレイルランニングはどこで?と考えた時、脳裏の遠くから聞こえてきたのは長野県の美ヶ原高原。
美しい、でもなんだか禍々しい記憶があった美ヶ原高原を一度は走ってみたかった。
メモ
美ヶ原高原美術館駐車場 〜 牛伏山 〜 美ヶ原高原 〜 王ケ頭ホテル 〜 王ケ鼻 〜 アルプス展望コース経由で戻り
計3時間、15kmの美ヶ原高原トレイルランニングになった
フルサイズカメラα7Cと単焦点レンズを持ちながらのランニング&フォトグラフィー。
メインの美ヶ原高原から王ケ鼻は、ほとんどが砂利道、普通の遊歩道ランニングに近い。
景色が良過ぎてメインは写真撮影になっていました、主役はヨーロッパ風お城のような王ケ頭ホテル。
広くて無料な美ヶ原高原美術館駐車場から牛伏山へ向かう、その緩やかな登り道からスタート。
牛伏山からは目的地というか風景の主題が見える、あの王ケ頭ホテルだ、どう見ても攻城すべき最終目標ね。
10年以上前、初めて見た時から僕はずっと思っていたんだ、あの場所に到達してみたい、と。
美ヶ原高原に近い山本小屋ふる里館〜ホテル山本小屋が見える、その奥は恵まれた一面の平地だ、こんな山奥なのに。
徒歩者が多くて全力で走れないのが痛いが、程々に走って距離を稼ぐ、とにかく美ヶ原高原を走った実感が欲しくて。
いつかは歩いたこの一本道を、ペースは上がらなくても僕は走り抜けました、標高2,000mの高地トレーニングだと思って。
夏の絶景はあちこちに、もう足が止まり過ぎてRUNにならないほどに。
美しの塔は通り抜けます、人造物よりも自然の風景の方がこの美ヶ原高原では素晴らしい。
牛さんたちのお姿、夏雲が素敵なのに僕はC-PLフィルターを忘れたようだ、悔いが残りますね。
つばの広いハットをかぶってのランニング、日焼け対策していても、頭上を遮るものがない高原では日差しがきつい。
この夏一番の日焼けを頬と手の甲にもらいました。。
王ケ頭ホテルは山頂の要地に陣取っている、あの佇まいの美しさよ。
バックパックも持たずにランする、片手にカメラ・もう片手にウォーターボトルを持って。
王ケ頭ホテルに着いた、着いたら立派な山頂ホテルで食事や買い物をしない僕には実は用がない。
しかしこの場所からの早朝や夜の景色はさぞ美しいだろうな、冬は究極の自然環境でしょうね。
僕はまたゆっくりと走り出して、王ケ頭(2,034m)から王ケ鼻(2,008m)へと。
折り返し地点の王ケ鼻、ここからは遮るものの少ない眺望があって、このトレイルコース一番の見どころ。
石とお花とアルプスの山々、やはりカメラ持ってきてよかった。
市街から永遠と山道を車が上がってきたからね、こんな絶景にお会いできる。
石仏があるのが日本らしくて好き、山岳信仰もまた素敵な文化だと思っている。
市街のずっと先にアルプス、今日は暑い夏の雲に覆われていた。
帰りは王ヶ頭からアルプス展望コースを通ってみた、こっちはシングルトラックのトレイル。
歩く人が多くてあまり走れなかったけど、絶景のシングルトラックをRUNする楽しさが詰まっていた。
下界は32℃の真夏日でも、美ヶ原高原は23℃ぐらいで暑さは感じない、日差しは強いけど。
夏休みの冒険トレイルランニングなら長野県の山々が良いね、と知った僕でした。
そうして終わった僕の美ヶ原高原トレイルランニング15km、心残りを消すことができた。
コースの難易度も高低差も低くてちょっと物足りなかったけど、風景撮影もできてトータル満足度は高かったですよ。
2010年7月20日
急斜面のクネクネ道を上がった先にあった、美ヶ原高原
何があるかの十分な予習もないまま、歩き出したら広大な牧場に驚き!
車山高原や霧ヶ峰高原と異なり、標高2,000mの美ヶ原高原は山頂の牧場
景色は遠く広く、地平線が見えそうな先までが平坦に続いている
まっすぐ歩いて行くと、その脇には放牧されている牛が数十頭はいた
ひたすら歩いていくと美しの塔に着く、向こうの王ヶ頭には怪しい雲がかかっていた
天気予報では午後から天候が崩れるとあったな、あの雲はどう見ても雨雲
この果てしない美ヶ原高原の一角に現れた王ヶ頭は、
ドラキュラでも住んでいそうに怪しいのに、雨雲がかかっている様は、怪しさの最高峰
なんとも禍々しい写真が一枚完成したものだ、と風変りな感覚で喜んでいる僕
牛さんと無言で会話した後、大雨に降られるのも困るので早々に切り上げ、
元来た道をひたすらトボトボと歩き続ける
美ヶ原の高原牛乳と、ソフトクリームをいただき、
ビーナスラインの最終地・美ヶ原高原を満喫したのでした