野生の七面鳥とは驚いたな。
ちょっとやそっとのことじゃ揺れ動かない僕の心を、それは動かした。
レキシントンのレガシートレイルをバイク(自転車)で走っていたら、
横の草むらに何だか変わった生き物の姿が目に入った。
「えっ、まさか野生の七面鳥?!」
バイクを乗り捨て、背中に斜め掛けにしていた超望遠レンズを向ける。
馬を撮るために、たまたま持ってきたカメラが、七面鳥の遭遇時に合致!
ケンタッキーのワイルド・ターキーとはこのこと。
バーボンの「ワイルド・ターキー」ではないよ、ケンタッキー産(たぶん)の野生の七面鳥!
車で走っている際に、七面鳥が道を横切ったことは何度かある。
しかしグレートスモーキー国立公園のケーズコーブでもないのに、
野生の七面鳥に出逢うことができ、満足な写真を撮ることができた我が僥倖!
あれはあの農地というか牧草地のオーナーが放し飼いにしていた七面鳥かな?
いいや、天敵だってこの一帯にいるだろうし、あんな動きの鈍そうな七面鳥だったら、野生ではやっていけないよね。
でも七面鳥は時速30kmで走れるらしいから、本当に野生なのかな。
ターキーはあまり動くことなく、数十秒おきに身体と羽をぶるぶるさせた。
あまり機敏そうには見えない、あれじゃ簡単に狩りの獲物になるよね。
こんなに嬉しい偶然も滅多にないよ。
ケンタッキーのワイルド・ターキーに逢えた僕のひととき。
こっちのワイルドターキー・バーボンではありません
レガシートレイル全長12マイル、レキシントン牧場地帯
まず、レガシートレイルという名前が美しい。
遺産・業績という言葉と、トレイルの組み合わせ。
ケンタッキー州レキシントンが誇るブルーグラスの牧草地帯、
それからケンタッキーホースパーク周辺の馬牧場地帯にレガシートレイルは連なり、
道を行く人々を楽しませてくれる。
6月という季節はパーフェクトで、「北海道の夏の草原」といえば感覚的に伝わるかな、
それはもう心地よい環境で。
ある人は本気のロードバイク、とある家族はレジャーのバイク、
走っている人もいれば、ゆっくり歩く人もいる。
レガシートレイルをレキシントン北部のその一帯に持ってきた意図はよく伝わってきて、
この全長12マイル・20キロメートルのトレイルは、スポーツと自然を楽しむためには最良。
車道とクロスする部分もいくつかはあるが、多くは存分にバイクに集中できる。
中でも、馬が放し飼いされている牧場風景と併走する最北部は絶品。
超望遠レンズで撮っているから、こんな激しいアップダウン?!と驚くけど、
実物はまぁまぁそこそこ。
馬、色々な鳥、ウサギ、1回だけ野生の七面鳥にも出逢ったことがある。
レガシートレイルというレガシーは本物のアイディアだよ!