熊野古道・伊勢路の代表格、松本峠。
美しい石畳が残っている稀有な場所、熊野古道のイメージを守ってくれている。
熊野市街からすぐだから「こんな大きな道沿いに熊野古道が残っているの?」と疑いたくなる。
松本峠に入ってみれば、街からは想像のできない古道イメージ。世界は一気に変わった。
入口からいきなり美しい石畳が連続する、先に進めば表情を変えながら次の石畳が。
沢があるから沢蟹もいる、水気にも溢れた場所。
中辺路よりも馬越峠よりも、熊野古道ならではのイメージを松本峠は持っている。
お地蔵さんが待つ松本峠までの1kmもない登り道に、熊野古道・伊勢路の味が凝縮。
決して行き交う人が多くない松本峠、歩く雰囲気は先人たちと限りなく一緒なのだろう。
良い意味で現代文明が侵食してきていない古道。
熊野古道・伊勢路のベストだと思った、松本峠。
これほどに太古のイメージを保った古道に出逢ったことがない。忘れられない松本峠。
丸山千枚田の早朝写真、熊野古道観光の一眼レフ撮影スポット
丸山千枚田、という棚田に、日本の原風景があると聞いていた。
千枚田と呼ばれる場所はいくつかあれど、丸山千枚田の美しさは格別だと。
それならこの目で見てやろう、僕のカメラで撮ってみせよう。
熊野古道・中辺路と熊野本宮大社へ行った後、夜に丸山千枚田へ到着、
そのまま車の中で寝て、早朝の丸山千枚田を待ち構えていた。
朝4時45分、朝もやの中で起きると周囲にもカメラマンが幾人か。
ISO感度をあげてシャッターを切れば丸山千枚田は姿を見せてくれる。
いいね!一台の車が通り過ぎる時、ヘッドライトを灯した一枚は良かった。
丸山千枚田、本当だね、レアな風景、よく整備された美しい棚田。
5月初旬、まだ稲穂が水面を占めていない季節。
水を張った田んぼの水面がはっきりと見えて、写真に映える。
愛知県にも四谷千枚田があるが、斜め上から撮れる丸山千枚田は素敵。
町をあげて美しいものを保っているのがこの丸山千枚田なんだろうな。
5月3日、早朝4時45分から5時15分ぐらいの時間帯には
朝もやが出ていて、まだ陽もささず、幻想的な写真が撮れた。
日中にはっきりと映す丸山千枚田も良いのだろうが、早朝の丸山千枚田もまた一興。
馬越峠の石畳写真
馬越峠は、熊野古道・伊勢路の中でも人気の高いルートだ。
他のルートと比較して、歩いている人の数が格別に多い。
馬越峠では石畳の階段がずっと続き、熊野古道らしい景色がある。
加えて、まわりのヒノキの林がキレイ。
300mの高低差があるルートになるから歩くのも汗が出るけど、
世界遺産・熊野古道という言葉に夢中になった僕たちには問題ではない。
駐車場から馬越峠まで、景色を楽しみながら熊野古道ウォーク。
多雨地域であることがう伺えるように、周囲の緑は瑞々しさに溢れている。
最初は石畳を撮っていた僕が、そのうちに植物ばかりにレンズを向ける。
尾鷲の町なみを一望できる馬越峠トップ。
石畳は続くよ、どこまでも。
松本峠のようなひっそり感はなく、中辺路と較べればあっという間に終わる馬越峠。
手軽に歩ける熊野古道・伊勢路として、多くの人が楽しめるルート。
2023年5月4日
橋杭岩の夜景撮影、真っ暗な夜にスローシャッターで撮影してみた。
まぁまぁ面白い絵になるけど、やはり朝日を受ける橋杭岩を撮影するのが良い気がする。
道の駅くしもと橋杭岩の駐車場に停めて、そこからすぐに撮影できるのは良いね。