赤目四十八滝の主役・荷担滝、ここが一番写真映えした。
一番有名な滝が、一番美しい、当たり前そのままだね。
NDフィルターを駆使しての長秒露光、赤目四十八滝で作品画像創りの時間。
双子の滝はもちろん、中央の岩と緑がキレイな荷担滝(にない滝)、一番時間をかけて撮っていた。
一番奥の琵琶滝、歩くのは遠いが価値はある。
赤目五瀑のひとつ・千手滝、緑との兼ね合いが素敵だった。
布曳滝、長さ30mの滝の糸。
入口に一番近い不動滝へ滝参り。
数多い他の滝たちに個性を名付けた赤目四十八滝、ここが伊賀忍者たちの修行場だったと信じておこう。
NDフィルターを用いて、スローシャッターでの赤目四十八滝の写真撮影。
普通に撮るのではなく、水が流れる線をシャワーのように、白糸のように写し止めて。
「本物の一枚」と呼ぶことができる作品が欲しい、それだけを考えて色々な設定・構図で撮る。
30秒の長秒露光で撮った時の水の線が好き、優しい非日常だから。
高速シャッターは一回も使わず、ひたすら低速シャッター、1枚の写真に3分も4分もかけて待つ。
滝の種類が豊富な赤目四十八滝は滝写真の名スポット、滝好きにはたまらん。
暗い岩の段々と、明るい水気たっぷりの緑、このコントラストが良いと思った。
NDフィルターでわざと減光して、スローシャッターできる時間を稼ぐ。
この相反した仕組み。
この赤目四十八滝一帯で修行していただろう忍びの方々もびっくりの術。
人里離れた奈良の山中に室生寺はある。
女人禁制の高野山に行けなかった女性たちが、この室生寺に集まったという。
ここの阿吽像は赤鬼と青鬼のようなイメージで。
キレイな石段を上がると、国宝の金堂が見えてきた。
ここに佇む十一面観音立像と薬師如来像は彩色鮮やかで個性的な仏像。
女性たちが抵抗なくすがれた仏像なのだろう。
伝運慶の十二神将の仏像たちが、まるで音楽に乗って踊りそうなほどリアル。
運慶といえば動き出しそうな仏像だけど、ここの十二神将は動きがありすぎ。
なるほど、だから伝運慶(≒本物の運慶ではない)なのか。
五重塔を目指す僕の前に、この景色が広がる。
こうしたアングルは数あれど、もうカメラを構えずにはいられなかった。
山奥に映えるキレイな朱色、こういう五重塔ではかなり小さいほう。
どこか女性的な美しさを感じてしまうのは僕だけ?
室生寺は仏教美術の宝庫、まぁよくもこんなところに。
山頂特有の冷たい空気に包まれ、時間が止まったかのような室生寺。
ただ静かに、そこにいました。