アメリカならどの空港でも、車寄せ(カーブサイド)にチェックインカウンターがある。
正確に言えば、今時はウェブチェックインが主流だから、
カーブサイドの窓口は、チェックインカウンターというより、荷物預け窓口。
バゲージドロップと呼ばれるカウンターは、車をおりたすぐ横、2-3mの距離にある。
便利なものだと思うよ。
空港まで送ってくれた家族の車のトランクルームからスーツケースを出して、
すぐそこにある窓口に、スマートフォンのボーディングパスデータを見せ、
確認の後に、スーツケースをそこでドロップする。
重い荷物を手から離してしまったら、身軽に・気軽にターミナルを歩ける。
でもどこか、そうだ何か、日本人の僕たちには抵抗がある。
もっとちゃんとしたところ、空港ターミナルの奥まったところでチェックインしたいのだ。
道路脇でチェックイン、と言われて「それって大丈夫なの?」と
わけの分からない心配をしてしまうのも、日本人らしい部分なのではないか
「あっ、分かった!」と僕は声をあげてしまった。
何かひっかかっていたもの、それは日米の習慣の違いだった。
すなわち、ドライブスルーのサービスが発達して、良いものと認識されているアメリカ。
ファーストフードどころか、銀行のドライブスルー、
薬局やクリーニング、スーパーまでドライブスルーサービスがある。
それに普段から接しているアメリカの方であれば、
カーブサイドチェックインに何の抵抗もないのだろう。
つまり、カーブサイドチェックインは、
「ほぼドライブスルー・チェックイン」なのだ。
そう閃いたときから、私にはカーブサイドチェックインが自然に見えてきた。
歩きたくない、車の中から出たくない、そんな生活習慣が尖っていって形になったのが、
空港でのカーブサイドチェックイン、こんな説を私は唱えるよ。