2010年のゴールデンウィークは奈良県の最高峰・大台ケ原山へ。
前日の夜から出発して、ちょうど2時間高速を走り、奥伊勢PAでお休み。
大台ケ原山へカーナビを設定すると、なんと120kmもあって驚き。
大台ケ原はすぐそこなのに、大台ケ原ドライブウェイまでぐるっと山の反対まで遠回り。
山道と国道、それから大台ケ原ドライブウェイを走り継ぐこと2時間、
ガソリンの残りが気になりつつも、ようやく大台ケ原山の駐車場に到着。
長旅の疲れがあったけど、4時間もかけて辿り着いた場所を楽しみたくてウズウズ。
ここ大台ケ原山は年間雨量が日本で一番多いことで有名なところ。
苔生す森と山のイメージ、早朝なら靄がかかって幻想的かと思いきや、
この日は珍しいぐらいの快晴、雨が降る気配もない。
歩きだしたらすぐに感じた。
穏やかな森なのは当たり前だが、どうも生気に乏しい。
季節がまだ若いからかな、森から生命力が放たれている様子も見受けられない。
ところどころにある案内表示には、こんな言葉ばかり。
「増えすぎたシカの影響で森が失われている」
「伊勢湾台風で倒壊した大木が朽ち果てて、笹など低木が一面を覆うようになり、
昔のような緑豊かな森林は失われた」
歩いていて目をつくのは、シカの食害対策で、ネットやケージに覆われた緑の若木。
大台ケ原山の山頂付近の森から生気を感じないのは、環境バランスの崩壊からか。
もはや大台ケ原山からは、痛々しさしか感じないようになっていた。
日出ヶ岳展望台からの景色は尾鷲の海が望めた。
避雷針が幾つも並んでいるのが、大台ケ原山っぽくてちょっと感心。
歩き続けると、兵どもの夢の跡、巨木が並んだ森だったのだろうが、
倒木ばかりが無惨に残る乾いた森の痕・正木峠に出逢う。
なんとも無惨な姿、僕は目を背けるようにして正木峠を走り去った。
カメラを向けてもそれほど絵になる写真スポットはなくて、物足りなさを感じていた。
唯一、大蛇嵓まで行ったら壮観、壮観。
切り立った岩の先端から見る景色は、谷を挟んだ目の前の森が迫ってくるよう。
ちょうど3時間で東大台ハイキングコースを歩き終えて駐車場に戻ってきた僕。
これじゃ来た意味が弱いと感じて、ランニングシューズに履き替えトレイルランに挑戦。
ショートカットのコースを選んだけど、さっきまで歩いていた道を今度は走りだす。
カメラのシャッタースポットを探さずに駆け抜ける森はなかなか心地よい。
だっていつもは美しい景色ばかりを探して、ウロウロするトレイルウォークだからね。
3時近くになると、風が強まってきて、次第に人の姿もまばらになっていた。
凸凹のトレイルを、フットワーク技術を駆使して、躓かないように走り続ける僕。
結局、鹿の姿を見かけることもなかったし、やはり生気を感じさせない大台ケ原山。
1時間で走り終えると、大台ケ原山を満喫した気分になって、僕は下山したのでした。
大台ケ原山、山の裾野の森は緑に覆われた素敵な場所だったが、山頂では物足りないなぁ。
2009年7月25日
大台ケ原山の宮川ダム登山口、そこは大台ケ原山の足元だと聞く
雨が1ヶ月で35日も降ると言われる大台ケ原山、それは苔むし、緑が映える
なんと幸運にも見事に晴れた一日、陽射しが注ぐと大台ケ原山の緑が輝いた
清流・宮川は美しく、一眼レフカメラを向ければエメラルドのようで
これほどキレイな川の水を見るのは、いつ以来だろう
大台ケ原山の宮川ダム登山口から歩くこと2時間、体力の限界を感じて引き返す
だってここは入山禁止の道、いいえ、それ以上にお腹が空いて力が出なかったから
猪の姿も見たし、危険な悪路もあるほど、ここ大台ケ原山の宮川ダム登山口は困難な道
引き返すのも勇気だと思って、吊り橋を戻る
それでもなんか物足りなくて、こんなキレイな川に裸で入ってみた
それは冷たくて嬉しい体験だったよ
こんな秘境にいる魚たちだから、水に石を投げ込めばエサかと思って波紋に群がってくる
いやいや、普通は逃げる魚が多いのだろうに、やっぱり違うな、秘境の宮川は
冷たい足元、ヒルに吸い付かれてびっくり
子供の頃みたいに、新鮮な出来事ばかりだったなぁ
相反していく二人の影、そんなイメージを感じる、とある大台ケ原山の木の陰です
僕は歴史的敗北をしたみたいで、往復たった4時間、距離にして片道3kmぐらいでギブアップ
コンビニを見つけられないまま登山口に来てしまった僕は愚か者
弁当がなくて、パワー不足で途中リタイアだもん
いつかリベンジできるといいな、清流の宮川、大台ケ原山登山道