古街道ランニングを好む私、今回のコースには「伊勢本街道・多気宿」を選んだ。
大和国(奈良県)と伊勢国(三重県)を結んだ道、西から伊勢神宮への参詣ルートのイメージがあります。
津市美杉町上多気の「うぐいすの水」から伊勢本街道を走り始める。
往復5kmもないランニングコース、伊勢本街道のごくごく一部を味わうだけなのでしょう。
伊勢茶畑や車道を交差して、立川沿いに伊勢本街道を進む。
今年の桜は遅い、山里ということもあって、まだ桜が咲いていてくれた。
ほぼ無人の伊勢本街道・多気宿手前、それはまぁここを走る人はレアでしょう。
多気宿の大橋の手前、どう見ても桝形だな、というクランク。
そして古街道イメージを漂わせる見事な景観にテンションが上がる。
古の旅人たちを迎えた宿場町やお店の名残を感じる、これを求めて走っているのが私。
上多気常夜燈あたり、宿場町の中心地だとわかる雰囲気が今も。
水路が良いね、当時なこんな便利なものないでしょうね、常に流れる水なんて。
多気宿の西の入り口にも桝形がある、この景観と造りが最も美しいと感じた。
お伊勢まいり、今も昔も変わらない楽しみ。
電柱があろうとなかろうとこの景色が最良さ、伊勢本街道・多気宿。
この先の飼坂峠は山賊が出た難所だとさ、だから大きな桝形で防衛したのだろうか。
桜の巨木、それも相当古い枝ぶり、満開の桜がはらはらと散り落ちるシーンを眺めていた。
古街道ランニングのセンスというか情緒溢れる一時でした。
踵を返して、元来た多気宿を走り戻る、往復5km50分ほどの楽しい、心に沁み渡る伊勢本街道ランニングでした。
霧山城(多気城)を歩いてみた、多気北畠氏の居城。
比津峠の裏道から登ったら、その登山道の急坂ぶりに健脚の私でも悲鳴をあげた、距離は短いけど急過ぎ!
桐山城址の本丸あとは地形がはっきり残っている、そして、思いがけず?に桜の名所。
見渡せる景色はずっと遠くまで、これが北畠氏が見ていた光景ね。
本当に山奥深い、冬はさぞかし寒かったでしょうね、霧山城。
堀切や土塁がはっきり残っている霧山城、朝の霧の中で歩いたらもっと往時を感じられたかな。
よく整備された道、そして激しく急な道、くれぐれも攻め方として攻城戦には加わりたくない。
北畠神社(霧山御所)を訪れてみた、伊勢国を治めていた戦国武将、もしくは公家と呼んだほうがいいのか。
気のせいかな、どこか文化を感じる北畠神社に思えて。
神社というか北畠氏の居住地跡が北畠神社。
花将軍・北畠顕家公は存じ上げなかった、若死にした貴族だと。
北畠氏館跡庭園には朝早過ぎて入れなかった、きっと京都の文化の香りがする庭園なのでしょう。
いつか来てみたかった場所、本当に山深い場所、でも伊勢本街道の要地。
伊勢本街道で野生の猿と目があった。
西向院あたりの水路が格別に美しくて、思わず車を止めて写真を撮った。