高ボッチ高原の雲海・富士山・諏訪湖の写真撮影スポット、夏の早朝

真夏の早朝、高ボッチ高原で写真撮影、雲海・富士山・諏訪湖を撮りたい

夏休みに一流の風景写真被写体を探していて、できれば涼しい長野県の山の上がいいなぁと考えていた。

まつきよ
まつきよ
そうだ、高ボッチ高原!

でも高ボッチ高原の有名な一枚が撮れるのは秋冬だし、夏に雲海が出ることは珍しく、空気中の熱気で富士山は見れないかも。

いわゆる賭けの写真旅でしたが、台風直後の奇跡でなんとかなってしまった。

高ボッチの雲海

8月18日 朝7:50、高ボッチ山頂から撮った一枚、諏訪湖の上空に雲海がかかり、でも諏訪湖は見えている。

なんとか富士山が頭だけでもお姿見せてくれて、欲しかった構図が完成!の感動。

高ボッチの富士山

100km向こうにいる富士山を超望遠レンズでお顔だけ切り撮る、何層もの雲の向こうにいたあなたを。

高ボッチ高原の富士山写真

上の写真は同日夕方の写真、富士山のお身体ラインがはっきり見えている、お顔は隠れてしまいましたが。

薄いブルーが似合う余裕のある光景、高ボッチ高原が「日本一の風景写真撮影場所のひとつ」と称されるのが分かった。

高ボッチ高原の富士山写真

夜景時には、人々の灯りで諏訪湖の周りが照らされる、富士山は見えなかったが絶景中の絶景でしょうよ。

高ボッチ高原・雲海と富士山が撮れた!」YouTube動画も見てね!
まつきよ
まつきよ

前日の夕方、まだ明るいうちに高ボッチ高原の第二駐車場に着いておく。

場所の下見をしておきたいからだ、早朝は一瞬の撮影勝負になると分かっているから、事前準備が大事。

写真撮影スポットが数あるが、第一駐車場寄りの撮影場所ではなく、高ボッチ山頂がベストのようだ。

第二駐車場に停まる車の数が多いこと、

山頂の撮影スポットへ事前に歩き、山頂の広さ(カメラマンが数十人来ても撮れる広さ)を見て、そう判断した。

下界は台風通過直後で天候不安定、雨だったり晴れ間が出たりしていた。

塩尻ICからすぐの細い山道(崖の湯ルート)を苦心しながら登ってくると、高ボッチ高原に着いたら霧でほぼ視界ゼロ。

危険な予感に襲われる、まさか、今夜も翌朝もたったの一枚も写真に撮れないのか?と。

なんとかなるさ、と前向きに考えて、19時には車中泊で就寝(眠れなかったけど)。

4時過ぎ、周りはやはり霧に包まれているけど、とにかく突撃と思って山頂へ向かう。

鹿を見かけつつ、気温20℃ちょっとの山頂(標高1,665m)に着くとやはり全面的な霧の中。

AM4:30に若者写友になって、霧明け待ちの間にあれこれ話して楽しかった。

日の出5:00を過ぎても真っ白、6:00にようやく太陽の形が見えて明るくなり、6:30から山影のチラ見が始まった。

富士山の頭が見えた時は思わず感動の声をあげてしまった。

逢えるなんて思わなかった、今朝。

8.18は吉川晃司さんの誕生日だからか、雨上がりの非常階段ばりに。

それにしても雲の形は自由自在で、どのようにも姿を変えていくのね。

7:00-7:45が雲海と富士山(頭だけ)が見れる最強のSHOW TIME。

高ボッチの雲海

時を忘れて、全力で写真を動画を撮影した、カメラマン的に最良の撮影時間。

すっかり陽が上がった8:00には余韻と満足に浸りつつ、高ボッチ山頂を後にした。

季節と天候と時間帯を計って、最高の風景写真を撮れた時の喜びは、何物にも代え難い。

今年のGWに宝泉院で成功した、あの素晴らしい時と同じレベルの感動を、高ボッチ高原での撮影で体感できた。

さて、冷静に振り返ってみて、これを感じたので見てくれているあなたのために書き残しておこう。

  • レンズ焦点距離は70-200mmがおすすめ (私は50mmと超望遠レンズで2台持ちで撮影)
  • 気候(霧と雲)は全く読めない、塩尻市内とも全然違う、こればかりは運だ
  • 秋冬の寒さ、風の強さは恐怖だろう。カメラの結露対策、車の冬用タイヤも絶対
  • 撮れるか撮れないはその場次第、成功の暁には今回みたいな傑作が撮れる(究極の勝負)

第二駐車場(トイレと自販機あります)に停め、カメラと三脚を持ち、防寒対策と長時間待機対策をして、高ボッチ山頂へ行けばいい。

山頂には何もない、お店も小屋もトイレもない、太陽光を遮る屋根・風を防ぐ壁もない。

フルオープンな山頂でずっと立ち尽くすだけ。

風景写真では、ベストな撮影スポットが数人が立てる場所ぐらいに限られることが多いが、

ここ高ボッチ山頂からは基本どこにいてもベストだ、熾烈な三脚場所争奪戦をそう行わなくても大丈夫。

お金もかからず、天候次第だけど、日本最高峰の風景写真を撮影できるってことね、高ボッチ高原。

日中の別の楽しみ(美ヶ原高原での15kmトレイルランニング)を済ますと、時刻は夕方に差し掛かっていた。

せっかくだから、二匹目のドジョウというか、調子に乗ってサンセット前に高ボッチ山頂を再訪した私。

霧の有無にドキドキしながら山道を上がってくると、第二駐車場から下界がすっきり見える。

気温対策で服着込んで山頂まで行くと、優しく柔らかいブルーの世界が広がっていた。

待っていると、富士山が姿を見せてくれた、今度は顔と頭は見れないのに三角形の横線がはっきり。

高ボッチ高原の富士山写真

サンセットで雲にピンク色がかかっていき、なんとも色彩の薄い、淡い世界観に。

その美しさにため息ついていると、暗くなっていく諏訪湖の周辺に人間の生活灯りがつき始める。

その頃には富士山の姿は消えてしまったけど、ライトアップされた諏訪湖周辺とアルプスの稜線が絵になった。

高ボッチ高原での写真撮影、こんな成果が出るとは思っても見なかった。

次来たとして、どんなシーンになるのかはその時でしか分からない、なまもののような風景撮影スポットね。

風景撮影を好むカメラマンを虜にしてしまう大冒険場所、それが高ボッチ高原だって、僕は知ることができました。

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