城好き風景写真家の夢に「竹田城(天空の城)の雲海を撮る!」というものがある。
それを叶えたよ、という自慢ブログになる、それはそれは忘れ難い僕の大冒険ストーリー。
早朝に雲海が出やすい11月、立雲峡の展望台で待ち構えていると、まぁまぁの量だが雲海が竹田城の麓に流れてきた。
望遠レンズと三脚を構えている僕は夢中でシャッターを切る、それはカメラマンとして栄光の瞬間。
城郭と雲海と紅葉をセットで写真撮影、季節と時間帯と天候を図って、あとは運任せだけどそれが一定の成功を収めた。
雲海はもっともっと上に、竹田城ギリギリまでの量まで欲しかったけど、まぁそればかりはどうにもならない自然現象。
100点満点とはいかず、まぁ50点レベルの雲海だったが、
滅多に行けない「11月、朝5時、前日と当日の寒暖差、立雲峡の展望台」という条件をクリアしてからの雲海ありは幸せ。
条件は揃っても雲海が出ない日だってある。
朝5時前には第1展望台、ちょっと上の立雲峡テラスに到着、駐車場から40分は登ってこの時期でも汗をかく。
到着して周囲が明るくなってきても雲海は流れてこない。
周りの人たちからも残念そうな声、6時半前に左手から雲海が流れてくるとみんなから歓声が!
竹田城の周辺一帯はこんな感じ。
明るくなる前の竹田城。
流れてくる雲海のタイミングを見ながら必死で、夢中で、全力で天空の城を撮る。
いつか竹田城の雲海写真を撮る、という夢を1回目のチャンスで叶えることができた。
その前日は秋にしては暖かい日で気温差あったし、前夜〜当日の湿度は90%だったから、そのタイミングを読んだ私の勝利なのだろう。
同条件でも、この前日と前々日は雲海ゼロだったと地元ガイドさんが言っていたから、結局は運次第。
500mm超望遠レンズを新調して持ってきた、結局は200mmぐらいの焦点がちょうど良かったですけど。
7時には雲海も終わり、天空の城と雲海の最高のショーは終わっていった。
そこから車で山城の郷まで移動して、本数がとても少ないバスになんとか乗って、竹田城跡まで移動。
標高353mの古城山(虎臥山)にある竹田城、その石垣の残り方は素晴らしいの極地。
まぁこんな高地で廃城作業なんかしたら、どれだけの工数がかかるかか分からないからね、残っているのも納得。
竹田城は「日本のマチュピチュ」と呼ばれるけど、それも納得の遺跡ぶり。
城内を歩いていると、本当に天空を感じる。
山頂を切り開いた感じ、果てなく開けた視界。
こんな山頂にどうやってこの無数の石を運んだのか、しかも人力で。
ものすごい数の人たちが動員されたのだろう、どれだけの歳月がかかったのだろう。
雨風を400年受けても、そんなに崩壊していない石垣群、修復は数あったとしても。
天守があったかどうかは不明だそうだ、それにしても、この石垣群は凄い、山の上だよ、全て人力で下から運んだんだよ。
雲海に包まれた竹田城を撮影するのも良いが、この視界に雲海が入ってきて、周りが見えなくなった時の竹田城も良いのでしょう。
お城の旅を続けているが、竹田城のユニークさ、他にはない個性。
廃城から400年が経った山城、その辺鄙な位置のせい?おかげ?で石垣の保存状態が良好なのが宝。
右の山頂に竹田城、私の記憶に残る素晴らしいお城冒険の朝だった。