いつからだろうか、豊田市付近で車に乗っていて、高速道路のインターチェンジ近くに空き地を見つけると
「ここにコストコ建てたらペイできるかな?」
と考えるようになったのは。
愛知県豊田市ならコストコ豊田市ができてもおかしくない、
いいや、できるべき、あるいは、何で今までできてなかったのだろう?とすら思い描いてしまう。
トヨタ関連社員の年収は中流以上だろうし、自動車保有率は言わずと高く、
豊田市は名古屋市よりも土地が広いこと、 高速道路網の充実ぶり、
それらが全てのひとつの方向を指差しているのではないか。
愛知県豊田市コストコは十分に採算が取れるはずだと!
ミクロで見ればその意見も筋が通っているが、東海地方にトータルで何個のコストコがあっても良いのか、というマクロで見てみよう。
人口3,600万人のカナダに100個のコストコがあるをモノサシとすれば
人口1億人に減っていくこの先の日本、 2018年時点では26個のコストコで、
コストコジャパンの計画は2030年に50個のコストコ。
今の倍ってことは、常滑・羽島・浜松・名古屋守山区の4つのコストコが倍増する?!
単純に2倍する店舗数なら愛知県豊田市コストコは現実性を帯びる
でも本当に50店舗もいるのだろうか?
素人が勝手に言ってはいけないのだろうが真偽50%50%のところで漂う話に聞こえる。
まるで夢ではなく、かといって生足は見えていない。
それが一層、コストコ豊田市の伝説に輪をかけて浄水地区にできるといった幽霊話が一人歩く。
コストコ豊田市は人々の心にずっと住み続ける。
期待は幻想を生み、幻想は尾ひれ羽ひれを伴って、あのインターチェンジの空き地へ、
あの跡地へと降り立って、コストコ豊田市の霧なるものを僕たちに見せてくれるのだろう。
恣意的な解釈で必ずオープンするのが、コストコ豊田だと決めるところからスタートしよう。
話題は候補地のことに移る、話はもう各論だ。
ココがおすすめ
豊田藤岡インターチェンジ付近、東海環状自動車道と猿投グリーンロードが交わるところ。
消去法で、生産物流網が濃い豊田市南部を外し、もちろん山間地・中心部も除外する。
それでは北部しか行き先がなくなってきて、しかも高速道路の利便性がある場所。
普通の道路では狭くて渋滞が重なるだろうから、インターチェンジの近く。
地図と睨めっこしていると、消去法で四郷町~藤岡町のイメージが浮かび上がってきた。
もっと北へ進めると中央道と交差する土岐市か、しかしそこにはアウトレットもイオンモール土岐もある。
豊田市からの中間地点の瀬戸あたりは流石に中途半端だろう。
やはりコストコ豊田市は豊田藤岡なのか。
考えを絞り込んでいたら、コストコ守山区という新計画が進んでいるという知らせが。
ぇえっ?と耳を疑って、距離を測ってみた私は、軽い自失呆然に襲われた。
豊田市からは30kmたらず、東名高速道路で45分といったところか。
そんな近距離にできたら、「コストコ豊田」の必要性は消滅する。
場所で藤岡とか浄水とか、架空の推測を飛び交わしている場合ではない。
そういうことだよ、君。
残念ながら、コストコ豊田の望みは消えた、名古屋市守山区にできるコストコがカバーしてくれる。
敵失によって、可能性が転がり込んできたよ、コストコ豊田。
巨大なライバル・コストコ岡崎には勝てないと思っていた。
何故なら地元産業の物流が愛知県ひいては日本全体の経済に影響が強いから、
高速道路のどのインターチェンジ近くにもコストコ豊田のような、
強い道路渋滞を招く商業施設をつくることが許されないと思っていた。
いくら豊田市に40万人の人口があっても、岡崎市にもほぼ同数の人口があり、
役割分担としては、コストコは岡崎市に流れるのだろうと思い込んでいた。
あわよくば「コストコ豊田岡崎」として、両市の中間の市街地にコストコができればいい。
でも、そのあたりこそ自動車産業の中心だから、やはりあり得ない。
2020年にはコストコ名古屋守山がオープンするとして、問題はその次。
コストコ豊田なのか、コストコ岡崎なのか、さぁ、どっち?!
その競争に大きな影響を与えるニュースが飛び込んできた。
岡崎市の東、本宿地区にアウトレットが進出する可能性があるとのこと。
「やった、コストコは岡崎市<豊田市になった」
私はそう、コストコ豊田を確信した。
アウトレットなんていう大きな企画があるのなら、少なくともここから長い時間がかかる。
そんな岡崎市にコストコがオープンを計画するはずはない。
敵失でコストコが豊田市に転がり込んでくるという発想はそういうこと。
本当にコストコ豊田が出店するかは、また別のお話。
コストコ岡崎<コストコ豊田、という順番だけは見えた気がして。
現実性は置いておいて、一歩前進した実感を得て、私は愉快な気分になった。