アメリカ運転免許証取得の必要書類、SAVE Case Checkトラブル

アメリカの運転免許証、必要書類のことをマニュアル化できないか?

否、できない。

担当者のさじ加減によって振り幅が大きいのだ、アメリカの運転免許証は。

だからせめて僕の実体験談として、後続の方たちのお役に立てればと思い書いておくことにした。

 

まずは自分の州の運転免許当局のサイトを見て、提出書類を確認しよう。

このページでは「ケンタッキー州でのH4ビザ 保持者」のことで書いている。

違うビザの方は、このページを参考にしつつ、仕上げはご自分で整えてくださいね。

なるほど、必要書類は5点だな。

①ビザ、パスポート、入国スタンプかI-94。
大切なのはどれも原本ということ。まさかコピーでは通用しない。
I-94(電子管理された出入国カード)は下記からプリントアウトする。
https://i94.cbp.dhs.gov/I94
>GET MOST RECENT I-94 > CONSENT&CONTINUE > 情報入力する
表示されたものを1部印刷しましょう

②ソーシャルセキュリティーカードか、SSN不許可証明書。
もちろんこれも原本ね。

③現住所の証明として、申請者(H4ビザ保持者)名義の、30日以内に発行された郵送物。
これが難解で一度つまづいた。
まずは申請者(H4ビザ保持者)名義というが、電気・水道・ガスの契約は扶養家族名義ではなく
夫(H1ビザ保持者)だったから、該当書類が見当たらなかった。
偶然にも、銀行を夫婦共同名義にして妻名義のデビットカードが郵送で届いたばかり。
見るとカードを貼り付けてあった郵送物は妻の名前と住所があったからそれで通った。
これを見せた時に「封筒ある?」と口頭で聞かれた。。
「ないよ」と答えてもなんとかなったが、それは焦った。
銀行のステートメントをウェブから印刷して郵送物風に折って持参したけどそれは使わなかった。

④H1Bビザ保持者のビザ、パスポート、I-94。

⑤H1Bビザ保持者名義の雇用証明書、発行から30日以内のもの。
文章自体は簡単でいいと思う。会社の便箋に下記サンプルで通用するだろう。
当たり前だけど、発行日に注意!古いレターでは却下される。
01 JAN.2019
To whom it concern
Proof of Employment for Mr.Suzu SUZUKI
We hereby certify that Mr.Suzu SUZUKI was employed by us since 01 JAN.1990.
Regards,
サインとサイナーのフルネーム・タイトル

ドキドキしながらこれらの書類を当局の外国人専用窓口で提出したところ、
担当者がジロジロと書類を見てチェックした後、なんとか受理してくれた。

窓口の人によって癖があるから、ああでもない、こうでもないと言われた知人が周りにいる。
書類不足だと突き返されるのは悔しいから、念入りに下準備するほうが精神衛生上は良いね。

内心喜んだのもつかの間、「SAVE Case Check」なる高い壁を持ち出された。

 


 

SSN不許可証明書 ソーシャルセキュリティーナンバーが取れないことを証明する書類

それはあなたもお困りでしょうよ。

ソーシャルセキュリティーナンバー(米国社会保障番号)が取れないことを証明する書類を持ってこい!と言われて。

そっか、私、問題児なのね・・・と落ち込まないで。

 

就労できないビザステータス保持者、短期就労ビザ(H1)の帯同家族ビザ(H4ビザ)、

あるいは研修ビザ(J1)とその家族ビザ(J2)、そんな記号のビザ保持者全員が越えるべきハードル。

アメリカで運転免許取得用の必要書類を調べると「SSN(Social Security Number) Denial Letter」という英語に立ち止まる。

正確には「Social Security Card or Ineligibility letter from Social Security Administration」っていう美味しくなさそうな言葉。

渡米前に覚悟はしていたものの、面倒なお役所仕事に突入だよ、しかも英語の世界だし、逃げれるものなら逃げたい。

 

 

そんなお困りのあなたに、日本語で分かりやすく必要書類を解説してあげる。

悪いけどH4ビザ取得者向けの情報ね、Jビザの人たちは自力で頑張ってね。

 

その壱.パスポート原本(コピーじゃダメよ)

その弐.ビザシール原本(パスポート原本に貼ってあるな)

その参.I-94(電子管理された出入国カード。現時点のものを下記サイトからプリントアウトしてね)
    https://i94.cbp.dhs.gov/I94
    >GET MOST RECENT I-94(最新のI-94をゲットする) > CONSENT&CONTINUE(はいはい分かりました) > 情報入力する
    表示されたものを1部印刷しましょう

その肆.アメリカでの現住所証明として、直近30日以内に届いた郵送物(公共料金の水道・ガス、銀行とか信頼性あるもの)
    ここがポイントで、契約者のダンナのフルネームが入ったものはあっても、H4ビザを持っている家族のものはないかも。
    私の体験談ではダンナのフルネームと住所で認めてくれたけど、ソーシャルセキュリティオフィスの窓口担当者次第かも。

 

これらを持って、最寄りのソーシャルセキュリティオフィスに行こう。

場所によるけど、一般的には、番号札を取ってひたすら順番待ちをする。

呼ばれた窓口で、「I need SSN Denial Letter. I am H4 visa holder.」とか言って必要書類を提出すればいい。

きっとその場で作成してくれる、レターの左上にフルネームと住所が入っていればゴールだ。

 

右下には Form SSA-L676 という暗号が入る、これはSocial Security Administration内で公になっている書式の型番。

そうか、SSN不許可証明書って公文書だったんだ。

あれ? ビザ(査証)の種類で必ず発行される書類なら、運転免許取得窓口がそのビザ種類を把握しておけばいいんじゃない?!

まぁ、そんな野暮なこと、言っちゃいけないのか。

THE・お役所仕事みたいなSSN不許可証明書。

This notice is not proof of ineligibility for an Social Security number or card.という一文がある。

ソーシャルセキュリティー番号か、ソーシャルセキュリティーカードを持つ資格がないことを証明する、って。

いいじゃないか、その言葉尻に傷つくのは分かるけど、ソーダでも飲んで、次のステップ・運転免許取得に向かおう!

 


 

SAVE Case Checkとは? 運転免許証取得でトラブル!

アメリカに来たばかりの外国人の身元を確認するための仕組み追加版。

僕はそう受け止めている。

SAVE(Systematic Alien Verification for Entitlements) Case Check、

移民滞在資格確認プログラムという、それらしいキャッチーな言葉を使ったとしても

USCIS(US Citizenship and Immigration Services)米国市民権・移民局が管理する個人データ照会ならば、

つまりはブラックリストとの照合、それは入国審査時にもやっていると思うし、

そもそも何のためのビザ取得だとも言いたくなるが

犯罪者予備軍でないことを証明するためにはこうした時間も犠牲にしないといけないのだろう。

アメリカ運転免許証

(筆記試験受けるキオスク)

アメリカの運転免許証を取ろうとして必要書類を提出し、なんとか受理された後、

「SAVE Case Checkに該当したから登録したよ。この回答が来るまであなたの手続きは進められない」

と窓口担当者に言われた時のショックというか、不信感はたまらない。

そんな個人情報チェックがあるなんて、ランダムで該当したのではないとしても、どうして自分が?

運転免許証取得の案内サイトには、そんな可能性があるなんて書いてなかったし!

どれだけの時間がSAVE Case Checkの回答にかかるかも不明で、

一応サイトを見るとfast and free !とか、最大20稼働日とか書いてあるが、

途中報告はもちろんないから、ウェブで確認し続けていて気が気でなかった。

最初の4日間は、渡された紙に書かれた自分のケース番号(Case Verification Number)を

SAVEのサイトで入力しても、何も登録がされていなく、進まない。

審査中の表示に変わると「残り〇日以内で結論が出る。表示が変わらなかったら近くの当局まで連絡して」となり、

ある日ついに「あなたのケースは当局に戻りました(Case Returned to Agency)」になった。

これで大丈夫ってことかな?と思って、運転免許証窓口に電話すると「次のステップに進めるので手続きに来て」と。

「Case Returned to Agency」のページを念のために印刷して、窓口で見せると何やら資料をチェックしていた。

どうやら、どこからか連絡が来たか、ウェブで何か合格サイン?が出たようだ。

SAVEに該当する基準は何だろうか?

一般的にはこのシステムにひっかかるばかり人ばかりでもないと聞く。

犯罪歴があるわけでもなし、ビザ却下されたこともなし。

次の運転免許証申請手続きと学科試験に向けた用紙をくれて、あの窓口に行けと言ってくれた。

SAVE Case Checkに足止めを食らわされた2週間はじれったかった。

アメリカの運転免許証取得への長い道のりはまだ続く。

 


 

2016年12月14日

運転免許証・実技試験体験談 ケンタッキー州レキシントン

緊張MAX、アメリカの運転免許証を取るための運転実技試験。

テスト日の1週間も前から、気になって気になって仕事が手につかない。

ウェブサイトから色々な体験談を調べて、心の冷静を保とうとした私。

ワラにもすがる思い、というのはアレのことね。

見事一発合格した私、あなたのお役に立てれば良いと思って体験をメモしておくね。

州によって違いはあろうが、僕が受けたケンタッキー州での実体験。

 

12月に受けたら実技試験の予約が1ヶ月先まで取れないほど混んでいた。

たまにキャンセルがでるので、ここに電話確認して、と貰っていた番号に何度か電話すると、

1週間後の運転実技試験枠に空きが出ていた。

当日は窓口で手続きすると、車で待っているように指示される。

ゆっくりと試験官が私の車までやってくる、アメリカ人なのにフレンドリーな挨拶もなく、

いきなり方向指示器・ブレーキランプ・ライト点滅など、車がちゃんと動くかと

その操作を私が理解しているかの確認を求めてきた。

集中力MAX、全身全霊をもってウィンカーを出すのも、後にも先にもこれが最後か!

バックモニターがついている車だが、もちろんバックのときはモニターは見ずに大袈裟に目視確認。

ストップサインも丁寧に停まって、すぐに路上へ。

 

スピードは速過ぎず遅過ぎずに気を配って、右折や左折時の目視確認を大目に。

平坦な道で「ここがアップヒル(登り坂)だと思ってパーキングして」と言われ、

ちょっと焦ったが右に寄せて車を停め、ハンドルを左に切ってエンジン停止。

そこで私は緊張のあまりにビッグミステークをした、ハンドブレーキの引き忘れ。

発信時にそれに気がついて、思わず「OH !」と奇声を上げてしまった。

やってしまったことは仕方ない、と割り切ってその先へ。

Turn Around か 3 Point Turnどちらかをしてくれ、と言われちょっと焦る。

他の通行車両がほぼない住宅街でのテスト、とりあえずTurn Aroundをゆっくりやってみた。

あとは右折、左折、道路上でのストップとそこからのバックを指示された。

運転免許証・実技試験体験談

縦列駐車のテスト場所

最後は(試験の定番・山場らしい)縦列駐車。

もちろんバックモニターは見ないようにして、でも実はチラチラ目に入るのが助かった。

試験官によってはモニターを紙で隠す人もいると聞くが、私のときは運が良かったのか。

無事終わると駐車場に停め、エンジンを切る。

その場で合否通知だ。

 

「窓口で手続きして、ポイントをあげるから」と言われた。

「テストをパスできたの?」と聞き返すと「Yes」と。

喜び爆発で、「I made a big mistake!」と笑って言ったら

「I knew it !」とか言われて、この最後の最後でようやく試験官が笑った。

スコア表を渡されたのだが、いくつかのチェックポイントがあるみたい。

曲がるときのスピードとか安全確認とか、+と-の欄にチェックされている。

大ミスは一発失格だろうが、他は「大体普通の運転ができれいればOK」ぐらい。

日本みたいに9割が合格ラインではなく、7-8割ぐらいの感覚がした。

こうして大緊張&脱力満点へ様変わりした私はにっこり笑って運転免許証の写真撮影。

 

アメリカ運転免許証

(運転免許証の写真撮影するところ)

 

あなたの州の運転実技試験もきっとウェブサイトに情報があることでしょう。

コースをグーグルマップで下調べしておくこと、縦列駐車は試験場が空いているときに

実際に行って練習しておくこと、方向展開がどの道で要求されるか、それも調べておくといい。

私はなんとなく英語ができるから問題なかったが、言葉が心配であれば運転用語の予習が必要。

「アメリカ/英語だという場に呑まれなければ大丈夫!」というのが私のまとめの言葉ね。

-アメリカ赴任