2024年8月10日
9年ぶり再訪の綾渡の夜念仏と盆踊、前回よりも上手に写真を撮るぞと気合を入れて。
足助から予約制バスで平勝寺へ、参道正面の写真撮影スポットを確保できた。

やはり行事の始まり、19時に出発した参道からの行列登場が綾渡の夜念仏の一番の撮影ポイント。
少し斜めから撮るのも良いが、参道の奥行きと脇の灯りを活かして、ど正面から撮ってみた。

あとはアドリブで場所を移動しながら、良さそうなシーンを狙って写真を撮る。
いにしえからの衣装デザインのセンスが高過ぎる、お洒落でたまらない。

仏旗色の吹き流し?向こうの森色に映える設定ね。

変わらずの肉声念仏と鉦の音だけ、たまに下駄の音。
恐ろしくシンプルなのだが、200年も昔はそれだけしか本当になかったのだろう。

秘密結社とか地下組織見たく見えるのは、統一された服装と整列のせい。

新仏を慰霊するための伝統行事だから、お祭りではありません。

鉦の音をどうにかリズムにできないかと思い、下のYouTube動画では2秒おきに鉦の音を設定してみた。

ローアングルから行列をとると様になった。

優しい夜念仏、怖くはなくて、物の怪を慰める言葉とリズムなのね。

盆踊が始まった、驚きは今でも歌は肉声Liveということ。

シンプルな手踊りだが、ちょっと練習が必要ね、いきなりは入っていけません、リスペクトしているから。

ここでは下駄の音が加わってなんだか明るく楽しい盆踊りでした。
一部の歌詞のエロさにはびっくり、まぁ盆踊りとは本来そういうものですね。

納得の写真撮影と動画編集ができて、心温まる時間となりました、綾渡の夜念仏と盆踊。
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綾渡の夜念仏の動画を、YouTubeにあげました!
2015年8月10日
綾渡の夜念仏、多くの飾りを必要としない行事。
愛知県豊田市・足助/香嵐渓から更に山奥、平勝寺の境内で8月10日/15日に行われるのが綾渡夜念仏。

この現代においても全てが人の力だ、肉声の念仏と手に持った鉦の音だけ。

お祭りではないな、亡くなった人たちへの慰霊の気持ち。

暗闇に包まれる直前の7時、平勝寺の参道を歩き始める行列、綾渡夜念仏の写真撮影ベストポイント

日本全国でも290件、愛知県では12件しかない「国指定無形民俗文化財」に指定されている綾渡夜念仏と盆踊り。

何もない、念仏の唱和だけがある、演出などは何もない、いらない。

この1年間に亡くなった人の家を訪れて念仏で慰霊をし、余興として盆踊りを見せる、お盆の伝統行事。

三河山間部で昔に行われていた夜念仏も、今ではこの綾渡に残るのみだと言う。
盆踊り、音頭取りが肉声だけで歌うのだ、マイクは使っているけど、録音した音頭ではない。

何も楽器はなく、下駄の拍子だけが聞こえる、これは鎮魂の踊りなのだ。
伝統を受け継いだ人たちの覚悟、その中でも楽しみを見出したようで生き生きとしている。

見物客にとっては珍しい夏祭り、子供たちは無邪気に走り回り、カメラマンはフラッシュを焚いて写真を撮りまくる。
本来、綾渡夜念仏は呑気に写真撮影をする場でもないのだろう、寛容に受け入れてくださり、ありがとうございました。
2024年3月2日
久しぶりの再訪、綾渡の平勝寺、あの夜念仏・盆踊りの記憶。

この参道の向こう側にカメラマンは陣取って行列を撮ったな。

この日は寧比曽岳までのトレイルラン、そのスタート地点として平勝寺を歩いた。

アメリカ赴任とコロナを経て、またいつか撮りたい日本のお祭り。

いつか再会、きっとまた撮れるさ、綾渡の夜念仏。
2024年3月2日
平勝寺〜金蔵連峠〜寧比曽岳、トレイルランニングコース写真
標高差600mのトレイルランニングコース、道が広くて景色も良い。
なかなかの本気訓練場所としては、愛知県豊田市で最良のひとつ。
超長距離走を前にして、身体に程良く負荷をかけたくて、平勝寺〜金蔵連峠〜寧比曽岳を走ってみた。
往復24km、4時間ほどのトレラン冒険になった。

平勝寺を訪れて、綾渡の夜念仏の記憶に浸った後、東海自然歩道を走り出す。
標高520m、朝10:08、まだ花粉が飛んでいなくて、寒い日だから走りやすい。

金蔵連峠までは美しい林が続く、割合平坦な細い道、最初から気分が良い。

10:57に金蔵連峠、その先から上りが増えてきて、そして道の横幅が広がってくる。

寒いので汗で体力の消耗が少ない、手袋とビニーを装着、金蔵連峠あたりから霜が見られるように。

行き交うハイカーはゼロ、完全無人になった。

この4ヶ月、スポーツジムで筋トレしてきた成果が出た気がする。
脚力は元からあったにしろ、上半身を中心に全体が一回りパワーUPしたからかな、走っていて我ながらバランスが良い。
数値にはできないけど。

寧比曽岳の山頂までの登りにも挫けない心身、トレッキングポールなしで挑んだが問題ない。

キレイな景色を見つけては足を止め、i-Phone15proで撮り出すのもいつものこと。

トレイルコースの横幅の広さは何か理由があるのでしょうね、防災上なのか。

ミディアムテンポのロックをかけながら踊るようにして走る、RUNを後押ししてくれる音楽。

標高1121mの寧比曽岳山頂近くになると景色が変わった、空が見えてきた、林に葉っぱがない。

12:23寧比曽岳山頂、11kmを2時間15分ほどで。
下にある13年前の記録よりもちょっとだけ早い、私の身体は退化していないことを確認できて満足だった。
今年は暖冬ね、山頂には雪はなく。

大好きな富士見峠手前の紅葉の道を走り抜ける、この一瞬が永遠。

そしてゴール地の富士見峠へ、上の写真の左上が富士山、雲がかかっていたけど、お姿は見えた。

富士見峠でしばらく考え事、とても寒くて体の芯が冷えても富士山と向き合いたかった。
寧比曽岳山頂出発13:00、金蔵連峠14:14、駐車場14:58。
金蔵連峠を過ぎた頃からペースが落ちた、補給不足が原因ね、身体ひとつの軽量RUNではちょっときついか。
走り終わっても身体にダメージは少ない、これってやはり筋力トレーニングの賜物なのかな。

13年ぶりの平勝寺〜金蔵連峠〜寧比曽岳24kmトレイルランニング、まだまだ私は走れることを再確認できた。
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平勝寺⇔寧比曽岳 トレイルラン
2011/05/15 15:23:00
山里をトレイルランすることは楽しい。新しいコースを求めて、東海自然歩道のどこをRUNしようかなーと探していて、平勝寺と寧比曽岳、片道11.2kmに目を付けた。寧比曽岳には何度も行っているよ、段戸湖からも、大多賀峠からも。足助方面から登るのは初めて、しかも片道11.2kmとは本格的に鍛え中の僕には丁度良い距離。スタートの平勝寺は、山里の小さなお寺だけど、空海が開いたとされ、重要文化財の仏像もあるお寺。走り出した直後は田園風景が美しく、でもすぐに山道に入る。そこからが長かったよ、随分と整備されたトレイルロード、この上なく走りやすいけど、誰ともすれ違わない道が永遠と続く。このコースもまた、道の風情がひんぱんに変わっていくから、RUNしていて楽しい。金蔵連峠を越える頃から、いよいよ標高1,000mらしい山の表情を見せ始める。長距離だからモンベルのアルパインポール・アンチショックを持って走る。いつか熊野古道・中辺路40kmを走破する目標があるから、その準備にね。先週に定光寺〜白岩の里25kmを走ったばかりなのに、続けて22kmを走ろうとする僕はちょっとやり過ぎかなぁ。20kmを越えるトレイルラン、しかも標高差もある道だから、アルパインポール・アンチショックで疲労を軽減していかないと辛い。金蔵連峠までが1時間、寧比曽岳まではさらに1時間30分。寧比曽岳の頂上で休んでいると、僕の格好を見た若いご夫婦が興味津々そうに色々聞いてくる。「アルパインポール・アンチショックがあると疲れが半減するからお勧めですよ」と伝えてみました。距離11.2km、2時間半、標高差500mをトレイルランしても、僕の体は結構元気。これはいけるぞ、と実感しながら帰りも同じ道を引き返す。ずっと下りだから余裕だろう、と思いきや、途中から疲労蓄積が見え隠れしてペースダウン。下りは、金蔵連峠までが45分、平勝寺までが60分、最後は結構疲れ気味。それでもSalyuのbe thereっていう曲の美しさに励まされながら、なんとか22.4kmを走り切る。三河の東海自然歩道を、ノースフェイスのシングルトラックでトレイルランする旅はまた続く。真夏になるとマムシやら暑さやら天敵が出現してくるけど、負けずに挑戦したいな。平勝寺と寧比曽岳の往復コースは、歩くと半日がかり、途中にお店もない。ストイックな人でなければ、段戸湖から寧比曽岳への美しいコースがお勧めです。

